上原歩夢/故事/12話 確かめてほしい、あなたに

角色	文字
歩夢	こっちの確認終わったよ。一箇所誤字があったから直しておいた 1
PLAYER	わ、ごめんね！　あんなに何度も見直したのになあ……
歩夢	ふふ、１人でやってると気がつかないことって多いよね。 私が手伝ってよかったでしょ？ 2 +
PLAYER	うう、助かります……。 歩夢ちゃん、明日が本番なのにごめんね
歩夢	だから早く終わらせて、一緒に帰って明日に備えようね 3 +
私はステージに立たないから
PLAYER	でも、私はステージに立つわけじゃないし……
歩夢	あなただって一日中走り回ることに代わりはないんだから、 ちゃんと休んでおかないとね 4 +
歩夢ちゃんには敵わない
PLAYER	歩夢ちゃんには敵わないな。 もしかしてそれを言うために残ってたの？
歩夢	ふふっ、どうかな〜？ 5 +
PLAYER	よし、終わったー！ ありがとう、歩夢ちゃん！　帰ろう！
歩夢	あ、あのね…… 8
PLAYER	なに？
歩夢	帰る前に、ちょっとだけ時間をくれない？ 9 +
PLAYER	帰りながら話すのじゃダメ？
歩夢	うん…… 10 +
PLAYER	それならどうぞ。なんでも聞くよ？
歩夢	あのね、明日の本番の前に、 私のステージをあなたに見てほしいの 12
歩夢	私が初めて、聴いてくれる人と一緒に なにかしたいって思ってできた曲…… 13
歩夢	ちゃんとみんなに伝わるか、あなたに確かめてほしくて 14
PLAYER	ええ！？　私に？
歩夢	うん、だって、あなたは 私にスクールアイドルを勧めてくれた人でしょ？ 15 +
歩夢	一番最初の……大切なファン第1号だから、 この曲を歌うところも一番最初に観てほしいの……いいよね？ 16
PLAYER	私が一番初めのファン……でいい？
歩夢	もちろんだよ！　こっちからお願いしたいくらい。 じゃあ、気持ちを込めて歌うから……一番近くで聴いてね 17 +
PLAYER	えへへ、歩夢ちゃんのライブの最前列ってことだよね。 なんだか嬉しいな！
歩夢	もう……本当にあなたは、 いつも私が嬉しくなっちゃうような言葉を自然と言ってくれるよね 18 +
歩夢	昔からずっと、あなたは私に 勇気や元気や、前へ進む力をくれるんだよ 20
PLAYER	そんな……それは歩夢ちゃん自身の力だよ。でも、 私が少しでも歩夢ちゃんの力になれてるなら、すごく嬉しい
歩夢	ほら、また私が嬉しくて泣いちゃうようなこと、 自然と言ってくれてる…… 21 +
歩夢	今から、あなたのためだけに歌うから、特等席で、聴いていて。 じゃあ……いくね！ 22