高海千歌/最初の気持ち
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角色 | 文字 |
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梨子 | さて、千歌ちゃん 1 |
千歌 | あれ~? クッキーあったと思ったんだけど食べちゃったのかな 3 |
千歌 | 梨子ちゃん、お菓子、甘納豆でもいい? 4 |
梨子 | あ、お構いなく…… 5 |
梨子 | じゃなくて、千歌ちゃんっ! 今日は曲作りの相談をするんでしょ。 作詞、行き詰まってるの? 6 |
千歌 | あう……、実は……この通りでございます 7 |
梨子 | うわ、作詞ノート、すごいことになってるね。 字でぐちゃぐちゃ…… 8 |
梨子 | ん? よく見ると単語ばっかり書いてあるね。 『時間』『仲間』『季節』…… 9 |
千歌 | とりあえず、思い浮かんだワードを書き出して、 繋げていこうと思ったんだけど、上手くいかなくて…… 10 |
梨子 | そう…… 11 |
千歌 | そういえば、梨子ちゃんって作曲はどんなふうにやってるの? 13 |
梨子 | 私? 私は…… 14 |
梨子 | 千歌ちゃんが書いた詞を読んで 浮かんだメロディーをそのまま弾いて、 楽譜に書いてるかな 15 |
千歌 | うわ~! 直感おばけだぁ~! 16 |
梨子 | おば……!? 私だって1回で完璧に出来ることなんて無いよ 17 + |
梨子 | けど、最初のインスピレーションは大事にしてるわ。 一番純粋な気持ちだと思うから 18 |
千歌 | 最初が一番純粋…… 19 |
梨子 | ずっと考え込んでると、 自分がどうして考えてるのか分からなくなる時はない? あと、最初と全然違うこと考えてるとか 20 |
千歌 | ある! 次の日テストの時とか特にある! 21 |
梨子 | テストはちゃんと考えようね…… 22 |
梨子 | とにかく、長い時間考えてると、次々別の考えが浮かんで、 結局どうすればいいのか分からなくなるのよね 23 |
千歌 | そっか。じゃあ、作詞も、 一番最初に書いたキーワードに絞って考えれば……、 どうにかなるかな…… 24 |
梨子 | やってみよう。どれを最初に書いたの? 25 |
千歌 | えーっとね……えーと……あ、これだ! 『エビフライ』! 26 |
梨子 | !? えっ、エビフライ!? 27 |