桜内梨子/エピソード/10話 ほの暗い揺らぎ
外觀
(重新導向自桜内梨子/故事/10話 ほの暗い揺らぎ)
| 角色 | 文字 |
|---|---|
| はい、もしもし? 3 | |
| ……あ、えっと……こんばんは。 遅い時間にごめんね | |
| こんばんは。大丈夫よ、私もまだ起きてるつもりだったから。 どうかしたの? 4 | |
| うん。梨子ちゃん、今何してるかな~って思って。 ほら、最近ほとんど連絡取ってなかったから | |
| そうね。私はAqoursの活動があったし、 あなたもイベントの準備があるって言ってたし 5 | |
| ……もしかして、何か困ったことでもあった? 6 | |
| あはは、梨子ちゃんに隠し事はできないな~。 うーん、困ったっていうほど、大げさなことじゃないんだけど | |
| 曲や練習メニューのこととか、 同好会のみんなとも相談するけど、1人で考える時間も多くて…… そうなると、頭の中がぐるぐるしてくるから | |
| だから、梨子ちゃんの声を聞いて落ち着きたいな~って思って…… こんな時間に電話しちゃいました | |
| うふふ、そういうこと。頑張ってるのね。 私の声でよければいくらでもどうぞ 7 | |
| すぐに駆け付けることはできないけど、 声だけでもあなたの力になれるなら嬉しいわ。 なんなら、千歌ちゃんの声も聴く? 8 | |
| えっ、千歌ちゃん、今梨子ちゃんのところにいるの? | |
| ううん。けど、千歌ちゃんの家、すぐ隣だから…… あ、もう寝ちゃってるかな。灯り消えてるし 9 + | |
| それは残念。じゃあ千歌ちゃんの声はまた今度だね。 そうだ、千歌ちゃんやほかのAqoursのみんなは元気にしてる? | |
| 元気過ぎるくらい元気よ。あ、でもこの前、善子ちゃんが 風邪引いちゃったの。もう治ったみたいなんだけど、 病み上がりだから練習はお休み中 10 | |
| そっか。早く本調子に戻れるといいね | |
| ええ、そうね。それと、 千歌ちゃんがみかんの味利きに夢中になってる。 テレビのバラエティ番組でそういう企画をやってたらしくて 11 | |
| 味利き? 食べて品種を当てるとか、そういうこと? | |
| そうそう。私のほうが上手く出来る! って スーパーに売ってる色んなみかんを買ってきて挑戦してるわ。 おかげでお小遣いがピンチみたい 12 | |
| へえ。千歌ちゃん、 みかん好きだから、結構当てられそうだね | |
| 実際、かなりの確率で当ててるのよ。すごいわよね。 千歌ちゃんに触発されて、曜ちゃんも汽笛の音で 船の名前を当てるっていうのをやってるわ 13 | |
| みかんより難しそうじゃない!? でも船が大好きな曜ちゃんならできるのかな…… | |
| 結構苦戦してるけどね 14 | |
| あははっ! そっかぁ……みんな変わらず元気なんだね。良かった | |
| 気分転換になったかしら 15 | |
| うん。おかげで頭がすっきりしたよ。 ありがとう、梨子ちゃん。話に付き合ってくれて。 これ以上は本当に遅くなっちゃうから、そろそろ切るね | |
| ええ。私もあなたと話せて楽しかったわ。 イベントの準備、頑張ってね。応援してる 16 + | |
| うん、ありがとう。じゃあ……おやすみ | |
| おやすみなさい 17 | |
| ……頑張ろう。 みんなのために……頑張らなくちゃ |