津島善子/エピソード/6話 堕天使ヨハネの招聘
外觀
(重新導向自津島善子/故事/6話 堕天使ヨハネの招聘)
| 角色 | 文字 | |
|---|---|---|
| 今日は善子ちゃんの家でまた動画撮影だったよね。 約束の時間までまだ余裕あるし、 善子ちゃんが好きそうなお菓子でも買っていこうかな | ||
| ん? ……善子ちゃんから電話だ | ||
| はーい、もしもし? | ||
| リトルデーモン! すぐに来て! 3 | ||
| 時間はまだ…… | ||
| え? すぐに、って、約束の時間はまだ…… | ||
| 緊急事態なの! とにかく、翼でも魔法でも使って早く来てちょうだい! 4 | ||
| パソコン壊れた? | ||
| どうしたの? パソコン壊れた? | ||
| 違う! いいから早く来て! 特別に黒き疾風の魔法を使うことを許可するわ! 5 | ||
| そんなの使えないよ! もう、分かった、すぐ行くから待ってて! | ||
| やっと来たー! 遅いわよぉ! すぐ来てって言ったのに! 8 + | ||
| はぁ、はぁ……これでも電話もらってから ダッシュで来たんだよ……。 それで、緊急事態ってどういうこと? | ||
| あのね、えっと……ゴホン。 リトルデーモンよ、まずはこの書簡を読むのです 9 | ||
| わざわざヨハネの口調にならなくても…… というか、書簡って……ああ、メールのことか | ||
| えっと、なになに? 『堕天使ヨハネ様。初めまして、 いつも動画を楽しく視聴させていただいています』 | ||
| 『今度、リトルデーモン同士で オフ会を開こうと思っているのですが、 ヨハネ様にもぜひご参加いただけないでしょうか』 | ||
| ……オフ会のお誘い! | ||
| そうなのよ…… 動画撮影の準備をしてたらそのメールが届いて、 びっくりして、あなたに電話したの…… 10 | ||
| 緊急事態ってこれのこと? まぁ、確かに突然届けばびっくりするか…… | ||
| ねぇ、どうすればいい!? 11 | ||
| どうって、参加したいならすればいいんじゃないの? | ||
| 軽い! こんなの初めてなのよ。 動画投稿を始めてから、コメントもらうことはあっても、 こんな、オフ会の誘いなんて……! 12 | ||
| 別に軽い気持ちで決めろとは言わないけど…… リトルデーモンのオフ会ってことは、 つまり善子ちゃんのファンってことでしょ? | ||
| 本人が呼び掛けてファンが集まるのは普通だけど、 ファンのほうが自発的にこういうイベントを開くって すごいと思うなぁ | ||
| そ、そうかしら。すごいのかしら…… 13 | ||
| しかも、ファンのほうから本人に参加の誘いをかけてくるってね。 こういう部分にファンと善子ちゃんの距離の近さが 表れてる気がするよ | ||
| とはいえ、全く面識の無い人達と会うんだから 迷うのは当然だろうし、どうしても気が乗らないなら、 お断りのお返事をすればいいんじゃないかな | ||
| そうね……確かに、会うのはちょっと緊張するわ……。 でも、私の動画を楽しいって言ってくれてる人達が どんな人達なのかも気になる…… 14 | ||
| ……決めた。遥か高みの玉座に踏ん反り返るだけが主ではない…… たまには眷属達の前に姿を晒し、 その忠誠心をより高めるのも立派な務め! 15 | ||
| リトルデーモンのオフ会! 参加してやるわ! 16 | ||
| よくぞご決断なさいました、ヨハネ様ー! | ||
| どんな服を着て行こうかしら? 持ち物は? あ、その前に参加するって返信しなくちゃ。 あなたもしっかり準備するのよ! 17 | ||
| 私も? どうして? | ||
| 一緒に行くからに決まってるじゃない。 メール最後まで読んでないの? 一緒に動画を撮ってる 側近様もぜひご参加くださいって書いてあったでしょ 18 | ||
| え、えーっ!? | ||