黒澤ダイヤ/エピソード/2話 琴の導き

角色	文字
PLAYER	ルビィちゃん！　遅くなってごめんね
ルビィ	大丈夫だよ。ルビィも今来たところだから 1
PLAYER	渡すものをまとめてたら、 バスの時間に間に合わなくなっちゃって……はい、これ！
ルビィ	わあぁっ！　 買い損ねちゃったスクールアイドル情報誌のバックナンバー！ ありがとう～！　本当に借りていいの！？ 2
PLAYER	もちろん！　喜んでくれて嬉しいよ。 ついでに昨日発売した今月号も持ってきたんだ。 一緒に読まない？
ルビィ	本当！？　読む～♪ 3
ルビィ	今月号も大満足の内容だったよ～！ 5 +
PLAYER	新しいスクールアイドルの情報もたくさん載ってたね。 これからもっとスクールアイドル界は盛り上がって……ん？
ルビィ	どうしたの？ 6
PLAYER	何か聞こえたような気がして……あ、ほら、また。 何だろう？　楽器の音みたいだけど…… 吹奏楽部が練習してるのかな……
ルビィ	あ、多分、それって…… 7
ダイヤ	……
PLAYER	えっ、ダイヤさん……！？ しかも演奏してる楽器って、琴……！？
ルビィ	時々、ここで練習させてもらってるんだって。 今日も、本当は家で練習するはずだったんだけど、 急にお客さんが来ることになっちゃって 9
PLAYER	なるほど。 家で弾けないからここに来たってことか……
PLAYER	（綺麗な音色……。『雅』って言葉が音になったら、 　きっとこんな感じなんだろうな……）
PLAYER	（弦が弾かれる度に、周りの空気が清められていくみたい。 　ずっと聴いていたいなぁ……）
ダイヤ	そんなところに隠れていないで、 どうぞお入りになってくださいませ 10
PLAYER	へっ！？
ルビィ	お、お姉ちゃん…… 12
PLAYER	ご、ごめんなさい！　盗み聞きみたいなことして……
ダイヤ	構いませんわ。 しかし、来たならすぐに声をかけてくださればいいものを。 扉の隙間の目に気付いた時は、本気で幽霊かと思いましたわ 13
PLAYER	大変申し訳ありません……
PLAYER	演奏、すっごく素敵だったよ。 何だかダイヤさんの周りだけ空気が違う気がして……
ダイヤ	声を掛けづらかったと？ 14
PLAYER	えっ、いや
ダイヤ	冗談ですわ。ありがとうございます。 そこまで言っていただけるなんて光栄ですわ 15
ルビィ	空気が違うっていうの、ルビィも感じるよ。 家でお琴の音が聞こえてくると、何だかこう…… 静かにしなきゃならないような気分になる 16
PLAYER	騒いだらバチが当たりそうな感じがするよね
ダイヤ	ちょっと待ってください！　それではまるで、 わたくしの演奏に怪しげな効力があるようではありませんか！ 17

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