黒澤ルビィ/エピソード/15話 支え合う信頼
外觀
(重新導向自黒澤ルビィ/故事/15話 支え合う信頼)
| 角色 | 文字 | |
|---|---|---|
| ルビィちゃん、久しぶり。 元気だった? | ||
| こ、こんにちは。 えっと…… ちょっと、元気じゃなかった、かも 2 + | ||
| 病気になったの!? | ||
| えっ! 元気じゃなかったって、病気になったの!? 入院してたとか!? | ||
| そ、そういうわけじゃないよ! 元気だし、それにもう大丈夫だから ……ふふっ 3 + | ||
| ケガをしたの!? | ||
| な、何かあったの? まさかケガ!? 無茶な練習をしてどこか痛めたとか…… ど、どうしよう、ケガの具合によっては今後の活動に制限が…… | ||
| だ、大丈夫だよ! どこもケガなんてしてないし、 今朝ベッドから下りる時にすべっておでこぶつけたくらいで…… ふふっ、あははっ 4 + | ||
| ルビィちゃん? | ||
| こういうの、なんだか懐かしい気がして……。 あなたが内浦に来てくれてた時は、 こうしてルビィを気に掛けてくれてたなぁって 5 | ||
| ……あの時は、酷いこと言って、本当にごめんなさい 6 + | ||
| ルビィちゃんは悪くないよ。 悪いのは、自分勝手なことばかりしてた私のほう。 ルビィちゃんはそれを気付かせてくれたんだよね | ||
| ……最初は、純粋に嬉しかったの。 ルビィが何かに挑戦したり、何かできるようになった時、 あなたはすごく喜んでくれたから 7 | ||
| あなたとの想い出も増えて、自分とあなたが 特別な関係になったみたいで、本当に嬉しかった。 ずっとこんな日が続けばいいなって思ってた 8 | ||
| 私も嬉しかったよ。 ルビィちゃんと一緒にいて、 そばで成長を見られることが楽しかった | ||
| ありがとう。でも、練習やおしゃべりの合間に 何度も電話やメールをしたり、東京に帰る時 いつも急いで駅に駆け込むあなたを見て、気付いたの 9 + | ||
| あなたが本当にいるべき場所はここじゃない。 あなたが本当にやらなきゃならないのは、 虹ヶ咲のみんなを支えることなんだ、って 10 | ||
| だって、虹ヶ咲のみんなこそが、 あなたと同じ目線で、 同じ未来を見られる人達だから 11 + | ||
| ルビィちゃん…… | ||
| あの日、あなたと別れたあと、胸が苦しくなって、 もう会ってもらえないかもしれないと思ったら、 涙が止まらなかった 13 | ||
| でも、こんなふうに泣いちゃうから、 きっとあなたはルビィを心配して 離れられないんだって思って 14 + | ||
| だから、もうあなたが心配しなくて済むような、 立派なスクールアイドルになるって決めたの 15 | ||
| うん……。雑誌のインタビューでも言ってたね。 『面倒を見てもらうばかりじゃない、 大切な人と対等な存在として、認めてもらえるように』 | ||
| 『お互いが遠くにいても、 安心して、信頼し合えるような関係になりたい』 | ||
| この『大切な人』っていうのは、 私のこと……で、いいんだよね? | ||
| うん……。 か、勝手に、大切なんて言ってごめんなさい…… 16 + | ||
| ううん、すごく嬉しい……! 私もルビィちゃんがすごく大切だから。 でも、私はルビィちゃんの気持ち、ずっと気付いてなかったんだね | ||
| 世話を焼いて、私が見ていてあげなくちゃだめだ、 って勝手に思い込んでた。ルビィちゃんのことを 考えているようで、実は考えてなかったんだ…… | ||
| 私なんかいなくても、 ルビィちゃんは立派にやっていけるのに…… | ||
| 違うよ! ルビィがちゃんとしようって思えたのは、 あなたがいたから。それに、あなたのおかげでダンスも歌も、 前よりもずっと上手くなれたもん 17 + | ||
| あなたがいたから、今のルビィがいるんだよ。だから…… だからこれからも、ルビィと、お友達でいてください……! 19 + | ||
| ……いいの? 私、ルビィちゃんのそばにいても…… また色々世話焼いちゃうかもしれないよ? | ||
| その時は、ちゃんと言うよ。 これからはちゃんと、ルビィの気持ちも伝えるから…… あなたと一緒にいたい 20 + | ||
| ルビィちゃん…… うん、うん……! これからも、一緒にいようね! + | ||
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