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桜内梨子/エピソード/5話 自分のため、みんなのため
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{| class="wikitable" width="100%" !角色||文字 |- |{{CHAICON|102}} 梨子||えっと……じゃあ、何かリクエストの曲とかある?<br/>私に弾けるものなら聞くけど…… |- |{{CHAICON|player}} PLAYER||梨子ちゃんが弾いてくれるものなら何でもいいよ。<br/>というか、曲じゃなくてもいい |- |{{CHAICON|102}} 梨子||どういうこと? |- |{{CHAICON|player}} PLAYER||音を1つポーンと鳴らすだけでもいいし、両手で鍵盤バーン!<br/>でもいいし、適当にぱらぱら鳴らすのでもいいし |- |{{CHAICON|player}} PLAYER||もちろん、メロディになってるものでもOK!<br/>既存の曲でも、即興でも |- |{{CHAICON|player}} PLAYER||とにかく、梨子ちゃんが自由に弾く音を聴いてみたいんだ |- |{{CHAICON|102}} 梨子||私が自由に弾く音…… |- |{{CHAICON|102}} 梨子||ふぅ…… |- |{{CHAICON|player}} PLAYER||……すっごく良い演奏だったよ、梨子ちゃんっ! |- |{{CHAICON|102}} 梨子||そ、そう?<br/>本当に好き勝手に弾いちゃったけど |- |{{CHAICON|102}} 梨子||でも、気持ち良かったわ。それに、何だかすっきりした気分。<br/>頭を空っぽにしてただ思うままに弾くなんて…… |- |{{CHAICON|102}} 梨子||まるで、ピアノを始めた頃に戻ったみたい |- |{{CHAICON|player}} PLAYER||今弾いたのって、何かの曲……じゃないよね? |- |{{CHAICON|102}} 梨子||うん。即興で弾いてみたんだけど……<br/>だいぶ滅茶苦茶だったよね。ごめんね |- |{{CHAICON|player}} PLAYER||全然。元気で、のんびりしてて、キッチリしてて、<br/>ちょっと危なっかしくて、ドキドキする感じがして |- |{{CHAICON|102}} 梨子||うわ、色んな要素がごちゃ混ぜ…… |- |{{CHAICON|player}} PLAYER||すごく、Aqoursっぽい感じがしたよ |- |{{CHAICON|102}} 梨子||え…… |- |{{CHAICON|player}} PLAYER||梨子ちゃん、言ったよね。<br/>「私が作る曲は私のための曲じゃない」って。<br/>それを聞いて……寂しいなって感じたの |- |{{CHAICON|player}} PLAYER||自分1人だけが楽しいものじゃいけない。<br/>そういうことだったのかもしれないけど……<br/>まるで、自分を省いて考えてるみたいで |- |{{CHAICON|player}} PLAYER||曲を歌うメンバーのことや、みんなが住む場所のことを知るのは、<br/>もちろん大事なことだと思う |- |{{CHAICON|player}} PLAYER||けど、梨子ちゃんだってAqoursの一員で、内浦の住人なんだよ。<br/>もっと自分の気持ちを込めてもいいんじゃないかな |- |{{CHAICON|102}} 梨子||……私は<br/>……そうね、あなたの言う通り、<br/>自分のことを分けて考えていたかもしれない |- |{{CHAICON|102}} 梨子||私は『内浦(ここ)』での思い出が少ないから。<br/>外から来た……よそ者だから |- |{{CHAICON|102}} 梨子||だからこそ、<br/>より深く土地や学校やみんなのことを理解して、貢献しなくちゃ。<br/>そう思い込んでたのかな…… |- |{{CHAICON|player}} PLAYER||でも、たとえ過ごした時間は短くても、<br/>そこに詰まった想いはきっと100年経っても色褪せないよ |- |{{CHAICON|102}} 梨子||ええ。私も浦女のスクールアイドル・Aqoursの一員。<br/>私の心は既に内浦と共にあるのだから。<br/>……そういうことですよね、先生…… |- |{{CHAICON|102}} 梨子||……ありがとう。<br/>何だか、肩の荷が下りた気分だわ |- |{{CHAICON|player}} PLAYER||ううん。色々かっこつけたこと言っちゃったけど……<br/>すっきりできたならよかった |- |{{CHAICON|102}} 梨子||今なら、きっと納得のいく曲が作れるわ。<br/>すぐに帰って、作業再開しなくちゃ♪ |} {{member_story|102|5/story_sbg_l_1}}
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