「桜内梨子/エピソード/12話 霧の中」:修訂間差異
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(無差異)
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於 2022年9月6日 (二) 22:19 的最新修訂
角色 | 文字 | |
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さ、食べましょう。 ここのケーキはすごく美味しいのよ。 いただきます♪ 1 | |
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いただきます…… | |
美味しい…… | ||
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もぐもぐ……美味しい……甘い…… | |
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でしょ? この前もAqoursのみんなと食べに来たの 2 + | |
ほっとする味だね | ||
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もぐもぐ……ほんとだ。 なんだか、ほっとする味だね | |
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ふふ♪ 今、あなたが食べてるケーキ、 千歌ちゃんのお気に入りなのよ。 この前Aqoursのみんなと来た時も注文してたわ 3 | |
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千歌ちゃんと曜ちゃんはお小遣いをもらったばかりだったの。 それでたくさん注文しようとしたら、 計画性が無い! ってダイヤさんが怒っちゃって 4 | |
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あははっ | |
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……少し、落ち着いたみたいね 5 | |
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……うん。 ごめんね、さっきは、その……取り乱しちゃって | |
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気にしないで。 それより……事情を聞いてもいいかしら? 6 + | |
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……イベントに出る準備をしてる、っていうのは、前に話したよね | |
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ええ。ライブをやるから、虹ヶ咲のみんなが歌う曲を 作ってるって…… ……もしかして 7 | |
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……曲、まだ、作れてないんだ。 梨子ちゃんと話してすっきりして、これで大丈夫だって思ったのに、 進められなくて…… | |
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そうだったの…… 9 | |
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私達、まだ活動始めたばっかりだし、 たくさんの人に覚えてもらうためには、 たくさんステージ立たなきゃならなくて | |
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そこで歌う曲は、そのままみんなのイメージになるから…… だから、絶対、みんなが最高にキラキラ輝ける曲じゃなきゃ ならないんだ…… | |
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とても真剣に考えているのね、虹ヶ咲のみんなのことを 10 | |
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当たり前だよ! 一緒に頑張る仲間だもん。 みんなのためにできることならなんだってやりたい。 一緒にどこまでも走っていきたいから | |
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だから、曲作りにも全力で取り組まなきゃって思った。 聴く人全員が、虹ヶ咲のスクールアイドルを覚えてくれるように。 好きになってくれるように | |
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でも…… そうやって考えるほど、どんな曲を作っても気に入らなくて、 どんな曲にすればいいのかも分かんなくなって、それで…… | |
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逃げて……きちゃったんだ…… | |
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逃げて…… 11 | |
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曲もイベントも全部忘れて、 何も無いところに行ってしまいたかった。 練習を頑張るみんなを放り出して、自分だけ…… | |
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今はもう、どうやってみんなの曲を作ってたのかも 分かんなくなっちゃった。 そのくせ、頭の片隅ではずっと曲のことが気になってて | |
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もう、自分が情けなくてたまらない。 どんな顔でみんなのところに帰ればいいのか分かんない + | |
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あの日の電話は、あなたのSOSだったのね。 ごめんなさい、もっとちゃんとあなたの話を 聞くべきだったのに…… 12 | |
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梨子ちゃんは悪くないよ! あの時は、私だってまだ こんなに悩むなんて思ってなかったんだから。 | |
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自力で解決できなかった私の責任だよ…… | |
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あなたの気持ちはよく分かる…… なんて言ったら、おこがましいかもしれないけど 13 | |
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相手のことを考えるほど、 どうすればいいのか分からなくなってしまうこと、 私にも経験があるわ。ついこの前も、ね 14 | |
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この前……? | |
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ええ。私達、本当に似た者同士なのかもしれないわね。 立場だけじゃなくて、心の在り方も 15 |
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