黒澤ダイヤ/エピソード/1話 見慣れぬ一面
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あれ? ダイヤさん……? | |
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はい? あら、ごきげんよう。お散歩ですか? 1 | |
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うん。ダイヤさんは何をしてるの? 周りにも浦女の生徒がたくさんいるけど…… | |
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見ての通り、ゴミ拾いですわ。 今、学校ではクリーンアップ強化期間なのです。 今日は生徒達で町の清掃活動を行う日ですのよ 2 | |
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そうなんだ | |
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その手に持っていらっしゃるジュースの缶は、 もう飲み切ったのですか? 3 | |
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え? うん、ついさっき | |
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では、お預かりしましょう。この先はゴミ箱がありませんから。 それと、飲み食いしながら歩くのはお行儀が悪いですわよ 4 | |
ごめんなさい…… | ||
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あはは、ごめんなさい……。以後気を付けます | |
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分かってくださったのなら結構。 歩きながらの飲み食いは、お行儀が悪いだけでなく、 段差などに気付けず転倒する恐れもありますからね 5 | |
すぐ飲んじゃうつもりだった | ||
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あはは……買ってすぐ飲んじゃうつもりだったんだけど、 海綺麗だな~って思いながら飲んでたら、ついだらだらと…… | |
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海が綺麗……そうですか、それなら仕方ない……いえ! 理由はどうあれ歩きながらはいけませんわ! 以後気を付けるように! 6 | |
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うん、分かった。 ところで、ゴミ、結構落ちてる? | |
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そうですわね……普段何気なく通っている道ですが、 改めて見てみると、意外と落ちているものですわ 7 | |
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今回の清掃活動で回れるのは学校の近くの狭い範囲のみですが、 やるからにはその範囲だけでもゴミをゼロにしなくては 8 | |
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やる気満々だね | |
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当然ですわ。 住む場所を美しく保つのは住人の責務…… 9 | |
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そこ! 手が止まっていますわよ。私語も慎みなさい! 10 | |
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!? | |
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……失礼しました。お気になさらないで 11 | |
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う、うん。大変だね、他の生徒を気に掛けながらの作業なんて | |
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ここは公道。地域の方々も通る道です。 そのような場所でだらけている姿を晒しては、 浦の星女学院の評判にも関わります 12 | |
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いえ、たとえ誰にも見られていなくても、 日頃から自分の行いに気を配ることを習慣付けておくべきですわ 13 | |
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でなければ、咄嗟の時に 切り替えが追い付かない場合もあるでしょうから 14 | |
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ははぁ……ダイヤさん、さすがだね…… | |
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何がです? 15 | |
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そこまで自分をキッチリ管理しようと思えることが。 私はとても無理だよ。誰もいなければ、だら~ってしちゃう | |
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別に四六時中がちがちに気を張っていろとは申しませんわ。 それだとかえって柔軟な対応ができなくなるでしょうし 16 | |
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私、今までダイヤさんはAqoursとしての姿の印象が強くて…… だから、生徒会長のダイヤさんの姿が、すごく新鮮 | |
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それは褒めてくださっているのですか? 17 | |
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も、もちろんです! | |
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ふふ、ありがとうございます 18 |