桜坂しずく/故事/17話 私ならでは
外觀
| 角色 | 文字 | |
|---|---|---|
| 先輩〜、私、頭がぐるぐるしちゃってます〜…… 1 | ||
| ど、どうしたの、しずくちゃん!? | ||
| ファンクラブの件、あれからずっと考えてみてはいるんですが、 なかなかいいアイディアが浮かばなくて…… 2 | ||
| そっか…… | ||
| 作るのはいいですけど、 魅力をまるで感じないものなら意味がないですし、 せっかく入ってくれた人を失望させたくないです 3 | ||
| 責任感が強いね | ||
| さすがしずくちゃん、責任感が強いね | ||
| いえ、そんなことないです。当然のことだと思います 4 + | ||
| やる気満々だね | ||
| やる気満々だね | ||
| ファンクラブに入って下さる方への最低限の礼儀ですから 5 | ||
| 一体どんなファンクラブにしたら みんな喜んでくれるのでしょう…… 6 | ||
| しずくちゃんらしいってことが大事だと思うな | ||
| 私らしさ……って、一体何でしょう? 7 | ||
| 例えば、かすみさんならどんなファンクラブを作りそうか っていうことなら、想像がつくんです 8 | ||
| あはは、かすみちゃんはやりたいことがハッキリしてるしね | ||
| はい。きっと、 「かすみんのかわいさを毎日みんなにお届けしちゃいますよ〜」 とか、そういうコーナーがあったりするんですよ 9 + | ||
| かすみちゃんなら作りそう | ||
| 愛さんだったら、ファンクラブのみんなと遊ぶ場所を作って しまったりとか、果林さんなら日々のトレーニングを紹介する 動画があったりとか…… 10 | ||
| 彼方さんなら、毎日のお弁当を公開するとか、 いっそお昼寝シーンの生配信なんていいと思います 11 | ||
| ……と言うように、他の皆さんがファンクラブを運営したら、 ってことなら想像ができるんです 12 | ||
| でも、自分のことになると全然わからなくて…… 13 | ||
| まず、一番大事なのは、しずくちゃんが楽しく運営できるか どうかだと思うよ? | ||
| 私が、ですか? ファンクラブは、応援してくださる方の ものだと思うんですけど…… 14 + | ||
| 応援してくれるみんなだからこそ、 しずくちゃんが苦労して運営してるものは見たくないんだよ | ||
| しずくちゃんだって、歌劇団の人たちが辛そうだったり 大変そうだったりするファンクラブなら入らなかったでしょ? | ||
| それは……そうですね 15 | ||
| だから、まずはしずくちゃんが何をしたら一番楽しいかっていう ところから考えてみない? しずくちゃんが楽しいと思うことを みんなにシェアするっていう考え方をしよう。私も手伝うよ! | ||
| そ、そんなに自分勝手でいいんでしょうか……? 16 | ||
| あんまり自分勝手じゃ困るけど、 しずくちゃんは絶対にそんなことないから。 もう少しわがままになったほうがいいくらいだよ | ||
| ……わかりました! 先輩がそうおっしゃるなら、そうしてみます 17 | ||
| 私がなにをしたいか……もう一度、考えてみますね! 18 | ||