上原歩夢/故事/5話 初ライブの日
外觀
| 角色 | 文字 |
|---|---|
| ――――あ、いた。何をしてるの? まだ帰らないの? 1 | |
| 歩夢ちゃん! うん、今日の活動記録、まだ書き終わってなくて…… 歩夢ちゃん、もしかして探してくれてたの? | |
| うん。一緒に帰りたかったから。 あの、迷惑じゃなかったら、待ってていいかな? 2 | |
| いいけど……遅くなっちゃうよ? 大丈夫? | |
| 大丈夫。 ところで、活動記録ってどんなことを書いてるの? 3 | |
| たいしたことは書いてないんだけどね。 今日は何をやったとか、どんなことが起こったとか、 それからみんなの良いところとか | |
| へえ~、良いところ……どんなことを書いてるの? 4 | |
| うーんとね…… かすみちゃんは素直でついつい構いたくなる雰囲気を持ってる。 イタズラ好きなのが玉にキズだけど、そこもまた魅力 | |
| 果林さんは高校生とは思えない大人っぽさがあるよね。 果林さんと、それからかすみちゃんは、 自分が一番良く見える瞬間が分かってると思う | |
| ふふっ、それ分かる。果林さんはモデルさんだし、 かすみちゃんも、同じ女の子の私から見ても可愛い! って思う瞬間があるもの 5 | |
| それから、しずくちゃんは 演劇の経験者なだけあって、演技力はずば抜けてる。 人前に立つことに慣れてるっていうのは強みだと思う | |
| 経験者と言えばせつ菜ちゃんもだよね! 存在感というか、 熱量がすごい。思わず引き込まれる迫力がある | |
| 人前に出ることに慣れてるのはうらやましいなぁ 6 | |
| 慣れてるといえば、愛ちゃんもある意味そうかもね。 明るい性格と抜群のコミュニケーション力。 場の空気を一気につかめるタイプだよね | |
| 彼方さんは……なんていうか、不思議な魅力がある人だよね。 ぽやぽやしてるけど、いつの間にか ペースに巻き込まれてたりするし | |
| 璃奈ちゃんは、多分一度見たら 絶対忘れないだろうなっていうインパクトがあるよね。 話すと健気で可愛いから、もっと仲良くなりたくなる | |
| エマさんは、優しく包み込んでくれるような雰囲気で、 一緒にいるとこっちも心が温かくなる。 あと、たまにイタリア語が出るのが可愛いよね | |
| ……すごいね。みんなのこと、よく見てるんだ 7 | |
| 少しでもみんなの役に立ちたいからね。といっても、 色眼鏡で見ちゃってる部分もあるかもしれないけど…… | |
| ねぇ、私のことも……書いてるんだよね? 8 | |
| ん? んー……うん。 本人に見せるのはちょっと恥ずかしいけど…… | |
| 歩夢ちゃんは……毎日練習をすごく頑張ってる。 歌もダンスも、最初の頃に比べてずっと上手くなったし、 この先もっと良くなると思うよ | |
| そっかぁ。 私のこともちゃんと見てくれてるんだね 9 | |
| ねぇ、歩夢ちゃん。 歩夢ちゃんはどんなスクールアイドルになりたい? | |
| 私? 10 | |
| うん。こうなりたい! っていうビジョンがあれば教えてほしいな。 歩夢ちゃんにもっと合った頑張り方を考えられると思うから | |
| …… 11 | |
| あなたは? 12 | |
| え? | |
| あなたは……どんなスクールアイドルが好き? 13 |