絢瀬絵里/故事/3話 夜、誰もいない学校で
外觀
| 角色 | 文字 | |
|---|---|---|
| ワン、ツー、スリー、フォー! ワン、ツー、スリー、フォー! | ||
| 花陽! ステップが遅れてるわ | ||
| はいっ! | ||
| にこは手を上げる時に、変な手にしないこと! | ||
| 変な手じゃなくて、にっこにっこにーのかわいらしい仕草って 言ってほしいにこ♡ | ||
| にこ、言い訳しないの。みんなで決めた振付でしょう? 手本を見せるから、覚えていってね | ||
| はぁい…… | ||
| 絵里さんは、ダンスの指導もしてるんだね! | ||
| 絵里さんの長い手足が映えて…… ダンスしている姿に見とれちゃうな | ||
| スタイルがいいだけではなく、姿勢も美しいのが 絵里の素晴らしいところですね | ||
| そう? 小さい頃はバレエをしていたから、その影響かしらね | ||
| なるほど…… (絵里さん、綺麗だなあ) | ||
| 絵里さんって、生徒会でもバリバリ働いて、 部活でもスケジュール管理をしっかりやってるし、 ダンスをみんなに教えて…… | ||
| 絵里さんって……絵里さんって…… | ||
| 完璧すぎる! | ||
| 完璧すぎる! | ||
| そう? みんなに助けられてなんとかやってる、って感じよ | ||
| キミにもスケジュール管理をお願いして本当によかった。 無駄がなくなったわ | ||
| 働くお姉さんって感じ | ||
| 働くお姉さんって感じ | ||
| 一応上級生だし、生徒会でも部活でも みんながスムーズに動けるように心がけてるわね | ||
| 何でもできちゃうんだね、絵里さん | ||
| そんなことないわよ? できることをできる人が教えていくようにしているだけで、 みんなで助け合っているの | ||
| でもそう言ってもらえるのは……悪い気はしない、かな | ||
| ふふっ。今日の練習はここまで! みんな、お疲れさま♪ | ||
| (結構遅くなっちゃったな。 でもその分、充実した部活だった気がする) | ||
| (部活のお手伝いがスムーズにいっているのも、 絵里さんのおかげだ) | ||
| あ……いけない! 部室にノートを置いてきちゃった | ||
| (もう誰もいないかな? 急いで取ってこよう) | ||
| うっ。誰もいない学校ってちょっと怖いかも……部室まで走ろう | ||
| きゃーーーーーーーっ!! | ||
| !? 今の声……もしかして!! | ||