ヨハネと花陽の事件簿/第1話
角色 | 文字 |
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果南 | 1、2、3、4…… みんな! 一旦ストップ! 1 + |
善子 | なによ。いいところだったのに 3 |
果南 | いいところねぇ……。 ね、今なんの練習してるんだっけ? 4 + |
善子 | なんのって、次のライブのミニコーナーで披露する、 合同ミュージカルの練習じゃない 5 |
果南 | うん。ミニコーナーはミュージカルがいいって、 善子ちゃんが主役の探偵に立候補したんでしょ? だから善子ちゃんはこのミュージカルの、いわば座長だよ? 6 |
果南 | だから、もっと周りを見てみたらどうかな? 7 |
善子 | ……周りを見る……? 私、できてない? 座長として、全然ダメ? 8 + |
果南 | そんなことない! 脚本を書いたり、役を割り振ったり、 すごく頑張ってるよ! でも…… 9 + |
善子 | じゃあ何が足りないの? どこが悪かったのか、教えてよ! 10 |
果南 | じゃあはっきり言うね。 今回の劇の主役と準主役になっている、 探偵と助手は一心同体のコンビでしょ? 11 |
果南 | それなのに、探偵の善子ちゃんと、 助手の花陽ちゃんが一緒にいるシーンでは、 花陽ちゃんが隠れちゃってるんだよ 12 |
善子 | でも、主役のインパクトは必要でしょ? 目立たないとミュージカルが盛り上がらないじゃない 13 |
善子 | リトルデーモン達だって私の活躍を観に来るんだから、 その期待には応えなきゃ 14 |
果南 | ん〜……、善子ちゃんのやる気は評価するけど…… さっきも、決め台詞が合わなかったじゃない 15 + |
善子 | ……それは、これからもっと練習するもん…… 16 |
絵里 | 果南、その辺で……。 善子も1人で落ち込むことないわよ 17 |
絵里 | 花陽だって同じよ 18 |
花陽 | えっ、な、なに? 19 |
絵里 | あなたは確かに助手で、主役をサポートする立場ではあるけど、 それだけではないの 20 |
絵里 | むしろ探偵の足りないところを補って、共に難事件を解決に導く パートナーなの。二人で一つといっていい存在よ。 それをもっと大事にしたほうがいいんじゃないかしら 21 |
花陽 | う、うん。頑張るね……! じゃあ、もう一度お願いします! 22 + |
果南 | じゃあみんな、今日はここまでにしよう! 23 |
善子 | それじゃ、お先に失礼するわね。 行くわよ、花陽! 25 |
花陽 | う、うん! みんな、お疲れ様〜 26 |
彼方 | 善子ちゃんと花陽ちゃん……。 探偵と助手なのに、今日は結局、息が合わないままだったね~ 28 |
絵里 | 頑張ってはいるんだけどね…… 29 |
歩夢 | やっぱり、ミュージカルはハードルが高いのかな? 30 |
絵里 | 難易度は高いけど、私達もミュージカルをやることに 賛成したのだから、全員一丸となって頑張りましょう 31 |
彼方 | うん、善子ちゃん張り切ってるしね~。 それにすごく一生懸命だし。 さっきも花陽ちゃんと相談しながら帰ってたもん 32 |
歩夢 | そうですね。でも、一生懸命すぎて、 周りが見えていないように思えちゃって…… 33 + |
絵里 | ええ、責任感を持つのはいいことだけど、 思い詰めてしまっているわね…… 34 |
絵里 | 現実も、助手の花陽が上手く探偵の善子を サポートしてくれるといいんだけど……。 そう、うまくはいかないわよね 35 |
歩夢 | 私たちで、なにか手伝えることはないかな? 36 |
歩夢、絵里、果南 | うーん…… 37 |
彼方 | ふっふっふ……。彼方ちゃんの出番のようだね……。 実は、名案があるのだよ~ 38 + |