国木田花丸/エピソード/9話 舞台女優・花丸!?
外觀
| 角色 | 文字 |
|---|---|
| もうすぐライブの開始時間だね | |
| Aqoursのみなさんは、今回の花丸さんのように ソロで歌われることもあるのですか? | |
| ううん、いつも9人だよ。 だから花丸ちゃん、普段より緊張してるみたい…… | |
| そっか。今回は今までのライブとは決定的に違うもんね。 確かに、少し顔色悪かったかも…… | |
| 分かる気がします。私も、初めて演じるお芝居の時は、 繰り返し演じてきたものとは違う緊張感がありますから……。 花丸さん、大丈夫でしょうか | |
| 大丈夫だよ、花丸ちゃんなら。 信じて応援しよう | |
| みなさん、こんにちは。 浦の星女学院スクールアイドル・Aqoursの国木田花丸です。 本日はご招待いただき、ありがとうございます | |
| あ、始まった! | |
| 本来はメンバー全員でこの場に立つべきところずら、 あっ、えと、ところですが! 今日は私が代表で来ました | |
| このお店が、今日、無事に開店を迎えられたことをお祝いし、 歌を贈らせていただきます。どうかお聴きください | |
| はああ~……! き、緊張したずら~! | |
| 花丸ちゃん、お疲れ様! | |
| すごく良かったよ~! 緊張なんて全然感じさせない、堂々としたステージだった! | |
| そ、そうかな? でも、ずらって言っちゃったずら…… 絶対言わないようにしようって決めてたのに…… | |
| 全く気になりませんでしたよ! 素晴らしかったです。 明るくはつらつとして、それでいて優しさも含んだ、 聴くだけで心が癒されていくような…… | |
| そう、まるで木々から射す木洩れ日のような歌声! 葉の間から覗く光は、ダイヤモンドのようにまばゆくも 柔らかな輪郭をもって私達を照らす……! | |
| こ、木洩れ日!? | |
| すごい表現……! | |
| しずくちゃん、ライブの途中から目キラッキラしてたからね…… | |
| 声だけではありません。歌っている時の表情も実に豊か! しかし、あからさまにコロコロ変わるのではなく、 あくまで自然に変化していく…… | |
| 感動しました。 これほど心を揺り動かされる舞台にはそうそう出会えません。 花丸さん、ありがとうございます。今日のことは一生忘れません! | |
| ここっ、こちらこそ、ありがとうございますずら! | |
| 花丸さん、ご相談があるのですが、一緒にお芝居をやりませんか! | |
| はっ、はい、マルでお役に立てるなら……え? え、えええ!? 今なんて!? | |
| ライブを観ていた時、 私の頭の中にはある光景が浮かんでいました。 花丸さんと一緒にお芝居をしている光景です | |
| 脚本だけでなく、演者としても、 花丸さんと一緒に舞台を作りたいんです! | |
| それいいね! 花丸ちゃんなら絶対いい役者さんになるよ | |
| 花丸ちゃん、小説家だけじゃなくて女優さんになるんだ……! | |
| 花丸さん、ぜひ! | |
| ちょ、ちょっと待ってほしいずら~! 気持ちの整理をさせて~! |