黒澤ルビィ/エピソード/6話 温かな時間
外觀
| 角色 | 文字 | |
|---|---|---|
| ここに接着剤をつけて、ビーズを乗せて……ああっ! ズレたっ! | ||
| パーツを繋げたら、ペンチで輪っかを開いて……うわっ! 手が滑った……輪っかがどこかに転がっちゃったよ~っ! | ||
| だ、大丈夫だよ! 善子ちゃんは落ち着いてビーズの角度を戻して。 千歌ちゃん、落とした金具、どっちに転がったか見た? | ||
| 善子じゃなくてヨハネー! | ||
| 3人とも、何してるの? | ||
| ルビィから魔法具生成の技法を教わっているのよ | ||
| アクセサリーの作り方を教えてもらってるんだ~ | ||
| なるほど。それで机の上にビーズとかペンチが広げてあるんだね。 すごいね、ルビィちゃん。先生やってるんだ! | ||
| せ、先生って言われるほどじゃないよぉ。 上手く説明出来ないことあるし……ごめんね、2人とも…… | ||
| そんなこと無いよ~! すっごく分かりやすいよ! それに、やり方説明してくれる時のルビィちゃん、 たまに真剣な表情になってカッコいいんだ~♪ | ||
| 確かに | ||
| 確かに、作業してる時のルビィちゃんって、 普段と雰囲気が違ってドキッとするよね | ||
| ピギィ……! | ||
| 分かる! | ||
| 分かる! いつものほわほわ~ってした雰囲気が、 キリッとするんだよね。思わぬ魅力を発見しちゃったよ | ||
| そ、そ、そんなに変わってるの……!? | ||
| それにしても、どうしてアクセサリー作り? | ||
| この前のライブでルビィちゃんが作ってくれたブローチ、 すっごく素敵だったから! 私も作ってみたいな~って思って | ||
| てっきり買ったやつだと思ったけど、まさか手作りしたなんて! 聞いた時は驚いたわ | ||
| あなたも一緒に作ってくれたんだよね。ありがとう! | ||
| 私は大したことしてないよ。ルビィちゃんの指示に従いながら 手伝っただけ。ブローチのデザインだってルビィちゃんが 全部1人で考えたものだし | ||
| ううん、ルビィだけじゃ、 きっとブローチを作ろうって決心することも出来なかったよ。 あなたが手伝ってくれたから完成出来たの | ||
| そんなこと無いよ。 私がいなくてもルビィちゃんならきっとやり遂げてたと思う | ||
| 違うよ、あなたがいたから―――― | ||
| はいはい、つまりブローチは2人の功績ってことね。 優秀なリトルデーモンを持てて、ヨハネも鼻が高いわ! | ||
| ルビィちゃん、ブローチ以外に 衣装の手直しもしてくれたんだよね。放課後に残って、 1人で作業してくれたって……本当にありがとう | ||
| ううん、みんなに相談も無しに勝手にやったことだから…… でも、みんなと可愛い衣装でステージに立ちたくて、 そう思ったら、つい…… | ||
| 気にすることないわよ。今まで、ルビィが直して 良くなることはあっても、変になったことなんて無いんだし…… 今更とやかく言ったりしないわよ | ||
| うん。みんなルビィちゃんのこと、信じてるからね! | ||
| 千歌ちゃん……善子ちゃん……! | ||
| あ、でもやっぱり声はかけてほしいかも……。 ルビィちゃんほど手際良くは出来ないかもだけど、 お手伝いしたいよ! | ||
| うん、分かった。次からはちゃんと相談するね! | ||
| (ブローチのことで、ルビィちゃんへの信頼が ずっと強まったみたい) | ||
| (この調子で、もっともっとたくさんの人が 知ってくれるといいな。ルビィちゃんがどれだけ頑張って、 どれだけAqoursを想っているのか……) | ||