近江彼方/故事/9話 不安な夜
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じゃあ、そろそろ帰ろうか | |
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……彼方さん、寝てる 1 | |
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えっ? | |
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スー……スー…… 2 | |
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起こしてしまうのが可哀想なくらい熟睡していますね 3 | |
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このまま寝かせておいてあげよう。戸締まりもあるし、 彼方さんが起きるまで私が残るよ。みんなは先に帰って | |
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ですが…… 4 | |
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大丈夫、気にしないで | |
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お先に失礼します 6 | |
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うん、お疲れ様 | |
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さて……せっかくだし、今のうちに宿題やっちゃおうかな | |
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スー……スー…… 10 | |
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ん……んぅぅ……あれ、彼方ちゃん寝ちゃってた~? 12 + | |
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おはよう、よく眠れた? | |
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うん……他のみんなは? 13 | |
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先に帰ったよ | |
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……もしかして、私のために残ってくれたの? ごめんね 14 | |
気にしないで | ||
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気にしないで。 彼方さんが寝てる間に宿題も終わらせることができたし | |
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ええ〜、なんかずるい……。 でも、ほんとにゴメンね? 15 | |
帰れるわけないよ | ||
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彼方さん、最近眠れてないんでしょ? そんな彼方さんのこと置いて帰れないよ | |
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あう……あなたにはなんでもわかっちゃうんだね……。 心配させてごめん 16 | |
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ちょっと寝れてスッキリした? 頭がスッキリしてるうちに帰ろう | |
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うん、そうする 17 + | |
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それで、その後遥ちゃんはまだ自分で おにぎり作って持って行ってる感じ? | |
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はぁぁぁぁ~~~~~~~…… 19 | |
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すごい溜息……よくわかった | |
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あれからずっと、自分のことは自分でやるって言って、 避けられてるの…… 20 | |
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もしかして悪化してる? | |
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こんなこと初めてで、どうしたらいいのかわからないんだ。 だから最近全然眠れなくて…… 21 | |
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はぁ~……怖くて家に帰りたくない…… このまま嫌われちゃったらって考えると怖くてたまらない…… 22 + | |
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このままじゃよくないね……私、遥ちゃんに何か理由があるのか 聞いてみるよ。お姉ちゃんには言いにくいことも私になら 話してくれるかもしれないし……余計なお節介かな? | |
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本当に? 遥ちゃんの気持ちを聞くのはちょっと怖いけど…… あなたが聞いてくれるならお願いしたいな 23 |