近江彼方/故事/10話 彼方の想い、遥の想い
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こんなところまで呼び出しちゃって、ごめんね | |
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大丈夫。それより…… 1 | |
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うん、遥ちゃんと話してきたよ。 彼方さんから聞いてた通り、すごく優しくて素敵な子だね | |
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うん、遥ちゃんは自慢の妹だもん 2 + | |
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それで、遥ちゃんはなんて言ってた? ……私、何かしちゃったのかな? 私のこと、 もう嫌いになっちゃったのかな? もしそうなら……っ 3 | |
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落ち着いて、嫌いになったどころか、その逆だから | |
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逆? 4 | |
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彼方さん、この間ソロイベントの動画を見せたでしょ? それを見て彼方さんがスクールアイドル活動をすごく楽しんでいる ってわかって、そのことがとっても嬉しいんだって | |
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そ、そうなの……? でも、だったらなんで私のこと避けるんだろう…… 5 | |
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あのね、遥ちゃんは自立しなきゃって思ったみたい | |
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え? 6 | |
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もちろん、彼方さんが遥ちゃんのことを どれだけ大切に思っているか、本人はちゃんと理解してるよ | |
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でも、自分のために、 彼方さんが色々と我慢してるんじゃないかって思ってたみたい | |
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……私は、なにも我慢してないよ? 8 | |
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遥ちゃんは、そう思ってないんだよ。 彼方さんはなにがあってもまず自分を優先してくれるって | |
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お姉ちゃんだもん。 そんなの当たり前のことじゃない? 9 | |
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だからこそ、もし自分になにかあったらスクールアイドルを 捨てて、自分のために頑張っちゃうんじゃないかって心配してた | |
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そんなこと…… 10 | |
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ないって言い切れる? それがすごく不安なんだって、自分のために 大好きなことを諦めてしまったら、って…… | |
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そうならないためにも自立したい、 お姉ちゃんに好きなことを思いっきりやってもらいたいから って言ってたよ | |
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遥ちゃんが、そんなことを……? 11 | |
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私が口を挟む問題じゃないけど、 彼女のやりたいようにさせてあげたらどうかな? | |
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彼方さんが遥ちゃんのためになにかしてあげたいって 思うのと同じくらいに、遥ちゃんも彼方さんのために、 そうしたいんだよ | |
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遥ちゃん…… 12 | |
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ごめんね、偉そうなこと言っちゃって | |
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ううん、そんなことないよ~…… ちょっと色々考えちゃって…… 13 + | |
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無理もないよね。 彼方さんがどれだけ遥ちゃんのことを大事に思ってるか、 私もわかるから…… | |
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自立……かあ……。彼方ちゃん、少し寂しいな。 こんなに遥ちゃんのことが好きなのに…… 14 | |
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でも、遥ちゃんの気持ちを、もっと考えてみる。 それと、自分の気持ちも……大事にしないとだね 15 | |
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私がこんなだから、 遥ちゃんが心配しちゃったんだし…… 16 | |
二人で話し合って | ||
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遥ちゃんには、ちゃんと自分の言葉で伝えた方がいいよ って言ったから、もしかしたら今夜あたり話があるかも。 二人でちゃんと話した方がいいよ | |
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うわああ! ま、まだちょっと心の準備が……って、ダメダメ。 遥ちゃんの気持ちだもん、受け止めなくちゃ…… 17 + | |
これで安心できた? | ||
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これで、少しは安心できたかな? | |
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うん、胸のつかえがとれた感じ 18 + | |
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あなたのおかげで、遥ちゃんの気持ちがわかったよ。 ありがとう……そして、色々迷惑をかけちゃってごめんね 20 | |
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全然迷惑じゃないから、これからもなにかあったら 遠慮なく言ってね? | |
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えへへ、じゃあね〜、 彼方ちゃん安心したらねむくなっちゃったから、 すこーしだけ、あなたのお膝で寝てもいい? 21 |