天王寺璃奈/故事/5話 心の輪
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いよいよ初ライブ本番! 璃奈ちゃん、調子どう? |
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ばっちり。新しい璃奈ちゃんボードも、感度良好 1 |
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う~わ~っ! りなりー、どーしたん、その顔! めっちゃハイテクな感じになってない!? 2 |
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どうなってるの、それ。パソコンの画面……? 3 |
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ふふっ、これぞライブ用に開発した新アイテム、 オートエモーションコンバート璃奈ちゃんボード……! 4 + |
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オートコン……はぁ? 5 |
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ボードをどうするのかは私も気になってたけど…… まさかこんなものを用意してるなんて思わなかったわ 6 |
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えへへ。学園のコンピュータ部や情報処理学科の人達に 協力してもらって、制作したんだ |
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マジで!? うちのガッコーの科学レベルやばいね! 愛さんも何か作ってもらおっかな~ 7 |
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生産性のあるオーダーなら聞いてくれるかもしれないよ 8 |
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前はちゃんと見えてるの? 9 |
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うん。内蔵されたカメラが周囲の景色を撮影して、 ボードの内側に表示してくれる 10 + |
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そうなんだ! 完全に顔が覆われてるから、 どうして転ばずに歩けてるのか不思議だったんだよ 11 |
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すごいです、璃奈さん! かっこいい……! まるで映画の登場人物のようです! 12 |
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驚きました……このようなスクールアイドル、 全国でもきっと璃奈さんだけですよ! 13 |
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璃奈ちゃん、よかったね。 これでステージでも安心して踊れるね 14 |
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うん……! 頑張る。 あの時のライブみたいに、私も会場のみんなと盛り上がる……! 15 |
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あの時? 誰かのライブを観に行ったんですか? 16 |
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ふふふっ♪ さぁ、みんな。 もうすぐライブ開始の時間だよ。 応援してるね。頑張って! |
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――――はぁ、はぁ、はぁ~……っ 18 + |
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璃奈ちゃん! お疲れ様っ |
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観た……? ね、観てくれた? 私のライブ……! 19 |
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うん、うん。ちゃんと観てたよ |
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苦しいくらいドキドキして、胸が熱くなって…… すごく、すっごく楽しかった 20 + |
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来てくれた人達も、みんな……私の歌、一緒に歌ってくれた。 ダンスに合わせて、一緒に動いてくれた 21 |
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楽しい、終わってほしくない、そういう想いが、 会場全部を包んでひとつになったの。それが分かったの 22 |
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うん。私も感じたよ。 私の心も、一緒にひとつになったから。 同じ気持ちになったから |
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私、スクールアイドルになってよかった。 あんなにたくさんの人とひとつになれるなんて、 スクールアイドルにならなきゃ一生経験できなかった 23 |
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ありがとう。私をスクールアイドルにしてくれて。 私、もっと頑張る。もっと頑張って、 もう一度、今日みたいな素敵なライブがしたい……! 24 |
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私のほうこそ、ありがとう。スクールアイドルになってくれて。 私も一緒に頑張るよ。璃奈ちゃんがまた、 たくさんの人と心を通わせられるように |