朝香果林/目は口ほどに
外觀
< 朝香果林
| 角色 | 文字 | |
|---|---|---|
| あれ? 果林さん? | ||
| わ、読者モデルの撮影をしてるんだ……。 すごい……素敵だなあ…… | ||
| あら、偶然ね 5 | ||
| わわっ、こ、こんにちは、果林さん! | ||
| ちょうど休憩に入るところだったのよ。 話し相手になってもらえると嬉しいんだけど? 6 | ||
| 光栄です! | ||
| はい! 光栄です! | ||
| ふふ、なぁに、そのおかしな返事 7 + | ||
| 邪魔しちゃ悪いよ | ||
| でも、邪魔しちゃ悪いから…… | ||
| あら、私の誘いを断るつもり? 駄目よ。許さないんだから 8 + | ||
| でも、まさか撮影中にキミに会うとは思わなかったわ 9 | ||
| 撮影って、結構あちこち場所を変えるからすごい偶然よ。 タイミングが良かったのね 10 | ||
| うん、人だかりができてるから、スクールアイドルが ゲリラライブでもしてるのかと思って見てみたら 果林さんがいて…… | ||
| ゲリラライブじゃなくて残念でした 11 | ||
| ゲリラライブよりすごいものを見ちゃったよ。 果林さんて本当に素敵だよね | ||
| あら、嬉しいことを言ってくれるのね。ありがとう 12 | ||
| ……なんだか顔が赤くない? 13 | ||
| えっ! そ、それはその……果林さんのせいだと思う | ||
| ふふっ、キミをドキッとさせちゃった? 14 | ||
| うう……そうだよ! だって、学校や部活のときに見る果林さんと全然違うから | ||
| いつもよりもっと大人っぽいっていうか…… 真面目で凛としてかっこよくて、素敵だった | ||
| キミにそうやって褒めて貰えると嬉しいわね。ありがとう 15 | ||
| でも少し安心したわ。キミの目にそう映っていたってことは、 カメラのレンズの向こうの人たちにも、 きっと魅力的に見えるってことだから 16 | ||
| え? | ||
| キミは客観的に私を見てくれるでしょう? 17 | ||
| そういう視点からの意見や感想がほしいときがあるから、 いつもとても助かってるのよ 18 | ||
| ……そうだったんだ | ||
| ふふ、そうだったの。だからこれからも言ってほしいわ。 遠慮なくね 19 | ||
| もちろん。果林さんがそういうなら、いくらでも! でもさっきみたいに素敵、カッコイイ、のほかに 言えないかもだけど | ||
| キミはそれでいいのよ。 キミの思ってることは不思議と伝わってくるから 20 | ||
| そう? | ||
| 私をまっすぐ、熱く見つめてくれるその目から 気持ちが伝わってくるのかもね 21 + | ||
| 目は口ほどに物を言うってこと。 これからもそうして私を見つめて、キミの気持ちを伝えてほしいわ 22 | ||