天王寺璃奈/故事/19話 温度差

角色	文字
PLAYER	璃奈ちゃん？
璃奈	あ、こんにちは 3
PLAYER	こんな所で会うなんて奇遇だね。買い物？
璃奈	ううん、違う 4 +
PLAYER	……まさかデートとか
璃奈	それも違う。人に、会いにいくところ 5 +
PLAYER	えっと……。璃奈ちゃん、なにか困ってる？
璃奈	どうして？ 6
PLAYER	気のせいかもしれないけど、 声が緊張してるように聞こえたから
璃奈	……本当に鋭い 7
PLAYER	人に会いに行くって言ってたけど、誰に会いに行くの？
璃奈	最初のソロライブのときから 毎回イベントに参加してくれていたのに、 最近、来なくなった人たち 8
璃奈	どうして来なくなったのか、話を聞きに行くところ。 もしかして病気なのかもしれないし、心配だから 9
PLAYER	私も付いていっていい？
璃奈	いいけど……、いいの？ 10
PLAYER	もちろんだよ。 私も気になるし、だから連れて行って
璃奈	じゃあ、一緒に行こう 11
PLAYER	うん
璃奈	……………… 12
PLAYER	気にしてるの？
璃奈	……うん。病気じゃなかったのはよかったけど、 ああいう理由だったんだなって。私、全然気づけなかった 14 +
PLAYER	「璃奈ちゃんのファンがどんどん集まって、 　盛り上がっていくのは嬉しい。 　だけど、本当は静かに璃奈ちゃんの話や歌を聴きたい」
PLAYER	「周りとの温度差に、 　自分のほうが場違いなんじゃないかって気がして 　遠慮するようになった……」
PLAYER	そういう理由だったんだね……。 そういう理由で、来づらくなることもあるんだ
璃奈	うん 15 +
PLAYER	でもみんな、璃奈ちゃんのことが 嫌いになったわけじゃないって言ってたでしょ？
PLAYER	むしろ、璃奈ちゃんのファンが増えたのは嬉しい、 これからも頑張って欲しいって言ってたから……
璃奈	……うん 16 +
でも、寂しいよね
PLAYER	でも、寂しいよね
璃奈	……うん 17 +
割り切れない？
PLAYER	でも、割り切れない？
璃奈	……よくわからない 18 +
璃奈	みんなに喜んでもらいたいけど、いろんな人がいる。 全員に喜んでもらうのは、難しい 19
PLAYER	考え方は人によって違うから……
璃奈	……うん。でも、理由がわかって良かった。 私と繋がってくれるみんなのために、難しくてもなんとかしたい。 璃奈ちゃんボード「むんっ」 20 +