ストーリー/別れの朝
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結局、今回も千歌が言う「輝き」は見つからなかったそうだ。あなただけは、ほんの少し、それに触れたのかもしれない。そしてあなたが沼津を発つ日。
| 角色 | 文字 |
|---|---|
| 着替えは全部入れた、お財布も入れた、お土産も買い忘れは無し、 あとは……あっ、携帯の充電器! | |
| (沼津に来てから、色んなことがあったなぁ) | |
| (最初はAqoursに会って話を聞くだけのはずだったのに、 お祭りやら台風やら……毎日めまぐるしくて、 でも……楽しかったな) | |
| 荷物の準備出来た? 3 | |
| 千歌ちゃん。うん、ばっちりだよ | |
| 忘れ物は無い? たまに腕時計とか携帯とか、 家の鍵忘れて行っちゃうお客さんいるから 4 | |
| 大丈夫! 時計はちゃんと腕に付けてるし、 携帯もポケットに入ってるし、 鍵は、多分お母さんが家にいてくれると思うから持って来てない | |
| えっ、もしお母さんが出かけてたらどうするの? 5 | |
| あー……その時は歩夢ちゃんの家で待機、かな | |
| ふふふっ、歩夢ちゃんって、同じ団地に住んでるっていう 幼馴染みさんだっけ。 近くにそういう子が住んでくれてると、いざって時助かるよね~ 6 | |
| あははっ、そうだね | |
| ……千歌ちゃんのお家にも、ずいぶんお世話になったね。 途中から自分の家みたいに思ってたから……離れるって思うと、ちょっと変な気分 | |
| 私も。あなたがおうちにいるのが、 もう、当たり前だったから 7 | |
| ……チェックアウト、する? 8 + | |
| ……うん。お願いします | |
| こんにちは 10 | |
| あれっ、梨子ちゃん! | |
| えへへ、来ちゃった。 今から東京に帰るの? 11 | |
| うん。このあと、バスで駅に向かうよ | |
| ねえ、せっかくだし、駅まで送っていくよ! 12 | |
| 私も、付いて行っていい? 13 | |
| えっ、2人とも、いいの? | |
| もっちろん! というか、もともとそのつもりだったし! 14 | |
| おーい! 16 + | |
| ええっ! みんな! | |
| 今日お帰りになると聞いていましたから、 お見送りに来たのです 17 | |
| ほんとに帰っちゃうんだね…… 寂しいな…… 18 | |
| もっともっとお話したかったずら 19 | |
| もうキミとは、ずーっと昔から一緒に沼津で暮らしてきたみたいな気持ちになってたから、 いなくなっちゃうっていうのがいまだにピンとこないよ 20 + | |
| みんな……本当に、色々ありがとう。 見ず知らずの他人だった私を…… こんなにも、受け入れてくれて…… | |
| 顔を上げてください。 お礼なら、むしろわたくし達が あなたに申し上げなくてはなりませんわ 21 + | |
| そうだよ。サマーフェスティバルのことや、 ライブの曲作りにも力を貸してくれたんだってね。 キミには、ほんとにたくさん助けてもらったよ 22 + | |
| 素敵な想い出をたくさん作れたのは、 あなたがいてくれたおかげよ 23 + | |
| 沼津に来てくれて…… 私達を好きになってくれて、ありがとね 24 | |
| ……私達が輝いてたって、言ってくれたよね。 あなたはどう? あなたの輝きは、見つかったかな 25 | |
| ……ううん。私も、まだよく分からない。 でも、必ず見つけるよ | |
| そして、私達だけの輝きを胸に…… スクールアイドルフェスティバルのステージに挑む! | |
| うふふっ♪ ガッツのある頼もしいセリフね! これは本番が楽しみだわ 26 | |
| 虹ヶ咲学園、手強い相手になりそうね 27 | |
| うん!覚悟しててね。 出てきたばっかりの新人って侮ってたら、 足元すくっちゃうんだから! | |
| それは宣戦布告と受け取ってよろしいですか? 28 | |
| もちろん! | |
| フッ、このヨハネを前に、そんな大言壮語を吐くなんて。 やはりあなたは肝の据わったリトルデーモンだわ! 29 | |
| 結局リトルデーモンになったずら 30 | |
| サマーフェスティバルも終わったし ……虹ヶ咲学園に負けないように、 私達もスクールアイドルフェスティバルに向けて本格始動だね! 31 | |
| また会おうね。 今度は――――夢のステージで! 32 | |
| うん。みんな、またね! | |
| μ'sとAqoursの合同ライブ。 あのライブを観た瞬間から、 私の世界は鮮やかに色付いた | |
| 太陽のように、宝石のように、雨上がりの虹のように、 まばゆく鮮やかなきらめきに満ちたスクールアイドル | |
| 彼女達の歌は、どうしてあんなにも胸に響くのか、 どうしてこんなにも心惹かれるのか。 その秘密を知りたくて、私は『ここ』までやってきた | |
| 初めて言葉を交わしたAqoursは、個性的で面白くて、 そして、私や私の仲間達と同じように、 スクールアイドルを愛している | |
| 自分達の歌で誰かを喜ばせたい、 どこまでも一途で一生懸命な女の子達 | |
| だからこそ、聴く人は惹き付けられてやまないのかもしれない。 ひたむきな彼女達の歌に。彼女達の軌跡に溢れる光を、 追いかけたくなるんだ | |
| 手強い相手、かぁ……。 本当にそうなれるように、もっと頑張らなきゃ! | |
| Aqoursに会えて、本当によかった。 今回経験したことは、新しい歌を作るためにも必ず役立つはず | |
| ――――よし、今度はμ'sに会いに行こう! μ'sの魅力の秘密、それを感じることができれば、 もっと成長できるかもしれない | |
| あ、でも、いきなり行っても会えないかもしれないよね。 Aqoursの時も行き当たりばったりだったし、 今度はしっかり予定を立てなくちゃ | |
| 電話して聞いてみる、とか……? でも、ちょっと緊張するなぁ。 μ'sに会えるイベントとかがやってればいいのに ……試しに検索してみよう | |
| んー…………まぁそんな都合の良いイベントなんて……ん? | |
| こ、これは……! |