上原歩夢/故事/23話 私たちの地球を守りたい!
外觀
| 角色 | 文字 | |
|---|---|---|
| 歩夢ちゃん、こんばんは。 来たよー | ||
| うっ…… ぐすっ…… 1 + | ||
| どうしたの!? | ||
| うわああ! 歩夢ちゃん、どうしたの!? 痛いところでもある!? + | ||
| あ、ご、ごめん。 痛いところはないの…… 2 | ||
| 泣かないで! | ||
| うわああ! 歩夢ちゃん、泣かないでー! + | ||
| わあっ!? ご、ごめんね、 これはその、違うの! 3 | ||
| もう、びっくりさせないで~。 息が止まるかと思ったよ…… | ||
| えへへ、ごめんなさい。 つい集中して読んじゃってて…… 5 + | ||
| 歩夢ちゃんが読んでるそれって、 SF研究部が校内フィルムフェスティバル用に作った台本? | ||
| うん。できたから読んでみてほしい、って 6 | ||
| どんなお話なの? | ||
| うーんとね、少し未来のお話。 火星人が地球を侵略しにきて、 地球がボロボロになっちゃうの 7 + | ||
| 主人公は科学者の女の子でね、 火星人のせいで大切な人が みんないなくなっちゃって…… 9 | ||
| それで、火星人の乗ってきた宇宙船を改造して タイムマシンを作って、 悲劇を防ぐために過去に戻るんだ…… 10 | ||
| でも、何度も何度も失敗しちゃう。 それでも諦めないでタイムリープを繰り返し続けて、 少しずつ世界を救っていくってお話なんだ 11 + | ||
| その子のことを考えると、 私、泣けてきちゃって…… うう…… 12 + | ||
| な、泣かないで、歩夢ちゃん! | ||
| ……その主人公の子にもね、そうやって 「泣かないで」って言ってくれる幼馴染がいるんだ…… だから私、余計…… 13 + | ||
| ……っ! だめ! 泣くのは我慢! 14 + | ||
| 今日は、あなたに相談にのってもらうために呼んだんだから! 16 | ||
| 歩夢ちゃんがお話に感動して いっぱい泣いちゃう子なのはわかってるから、大丈夫だよ。 昔からそうだよね | ||
| も、もう~! 17 + | ||
| ごめんごめん。 でも、本当に感動的なお話だね | ||
| でしょ? だから私も、一生懸命PRのお手伝いをしないと と思って。部室でこの間ちょっと相談したことなんだけど、 改めて、あなたにお願いしてもいい? 18 | ||
| イメージソングのことだよね? もちろんだよ! | ||
| ありがとう! あなたがそう言ってくれると心強いよ 19 | ||
| SF研究部のプロモーションのために、 イメージソングを作りたい? 21 | ||
| うん! こういうかたちでのプロモーションのお手伝いは、 生徒会として許可してもらえる? 22 | ||
| ええ、構いませんよ。というより、先日の皆さんのお話を聞いて いて、きっとそういうことになるのだろうと思っていました。 それに、すでにかすみさんと果林さんには許可を出しました 23 | ||
| なんだ、栞子ちゃんは予想してたんだね | ||
| なんとなくですが。校内フィルムフェスティバルが盛り上がるのは 学園としてはありがたいことです。いっそオープニングソングに してもらう、という手もあるのではないですか? 24 + | ||
| ええ!? それは、出しゃばりすぎじゃないかな…… 25 | ||
| うーん、歩夢ちゃんの歌うオープニングソングは 聞いてみたいなあ……。 今からSF研究部の人たちに相談しにいこうよ、歩夢ちゃん! | ||
| そ、そんなに引っ張らないで~! 26 | ||