エマ・ヴェルデ/故事/1話 日本に来た理由
角色 | 文字 |
---|---|
愛 | ねえねえ、エマっちはなんで日本に来たの? 1 |
エマ | え? いきなりどうしたの? 2 |
愛 | 昨日テレビで、外国の人がなんで日本に来たのか~っていう番組を やっててさ、それでエマっちはなんでなのかなって気になった! なにか勉強したいこととかがあるの? 3 |
PLAYER | もしかして、親戚に日本人がいるとか? |
エマ | ううん、わたしが日本にきた理由はね、 スクールアイドルになりたくて、だよ 4 |
愛 | え? それだけ? 5 |
エマ | うん、それ以外にはないよ? 6 |
愛 | ええ~!? それで海渡ってきちゃうなんて、エマっちすごいなあ…… 7 |
エマ | ずーっとスクールアイドルに憧れてたの! 8 |
エマ | 昔、スクールアイドルにすごく勇気付けられたことがあったんだ 9 |
エマ | 日本の学校に行けば、スクールアイドルになれるんだって わかってからは、高校は絶対日本の学校に行きたいって思って、 すっごい勉強頑張ったんだよ~ 10 |
しずく | 1つのきっかけでその後が決まるっていうの、 私はちょっとわかる気がします 11 |
しずく | 私にも、女優さんを目指すきっかけになった舞台があるんですよ 12 |
エマ | そうなんだよね~。忘れられない衝撃ってあるよね〜 13 |
愛 | その話、詳しく聞きたい! 14 |
エマ | ええ!? 別に、そんな面白い話じゃないよ 15 |
しずく | でも、現にエマさんに留学をさせたなんて すごいことだと思いますよ。私も気になります! 16 |
エマ | うーん、ほんとに大した話じゃないんだけど…… 17 |
エマ | あのね、小さい時、大雪のせいで両親が帰ってこれなくて ひとりで一晩過ごさないといけないことがあったの 19 |
エマ | 平気だと思ったんだけど、夜になってくるとやっぱり寂しいし 怖いしで、なんとか気を紛らわせたくてネットで動画を見て いたんだよね。その時偶然見たのが日本のスクールアイドル 20 |
エマ | まるで絵本の中のお姫様みたいな格好で……、 星空みたいなステージで、歌ったり踊ったりしていてね…… 21 |
エマ | わたし、ひと目で引き込まれて、 今まであった怖い気持ちや不安な気持ちがどこかに消えちゃった! 22 |
エマ | それで、その動画を見ながら 自分も真似して歌ったり踊ったりして遊んだの 23 |
エマ | すっごく楽しくて、結局気がついたら朝。 言葉もわからない国のライブ動画に夢中になって徹夜とか、 すごいでしょ? 後から考えると自分でもびっくりなんだけど 24 |
PLAYER | そんなことがあったんだね |
愛 | エマっちは、ずっと昔から スクールアイドルのファンだったのか~ 25 |
エマ | うん! そうなんだ~♪ 26 |
PLAYER | じゃあ、実際日本にきてスクールアイドルになれてよかったね |
エマ | うん! もっともっとすてきなスクールアイドルになりたいな〜。 あの時見たスクールアイドルたちみたいに! 27 + |
しずく | スクールアイドルになりたくて日本に来ちゃうくらいの 気持ちがあるんだから、絶対なれますよ! 28 |
愛 | でも愛さんだってエマっちに負けないくらいの スクールアイドルを目指すんだからね! 29 |
しずく | わ、私だって! 30 |
PLAYER | みんなそれぞれすごい魅力があるし、きっとなれるよ! てことで、今日の練習始めよっか? ストレッチしてから ランニング3周、筋トレ10セットしてから歌の練習だよ~ |
エマ | すてきなスクールアイドルへの道は厳しいな~ 31 |