津島善子/リトルデーモンになるために
< 津島善子
角色 | 文字 |
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善子 | はあ、まさか練習開始時間を 1時間も間違えるなんて…… 1 |
善子 | 土曜日だから校内にもだれもいないし…… 2 |
善子 | あ~、暇だわ~。 早く誰か来て~ 3 + |
花丸 | あれっ、善子ちゃん。 今日は早いね? 5 |
善子 | ずら丸!? それはこっちのセリフよ 6 |
花丸 | えへへ、ずっと楽しみにしていた本を昨日買ったんだ。 だから練習前に部室で読もうと思って 7 + |
善子 | 相変わらず好きねー 8 |
花丸 | それにちょうどよかった、 善子ちゃんに渡したいものがあったの 9 |
善子 | ヨハネに? 10 |
花丸 | そう、これを渡したくて 11 + |
善子 | 「闇の黒魔術大全」? 13 |
花丸 | 昨日古本屋さんで見つけたの。 善子ちゃんが好きそうだなって思って 14 |
善子 | ふーん、魔力を回復させる方法、魔界の入り口の場所、 闇のエネルギーを込めた特製ドリンクの作り方…… 15 |
善子 | 素晴らしいじゃない! 魔界に生きる上で必要な情報がすべて書かれているわ! 16 |
善子 | ずら丸、なかなかいいセンスをしてるわね、 褒めてあげる 17 |
花丸 | 喜んでもらえたなら何よりずら 18 |
善子 | それになにより、ヨハネは嬉しいわ。 まさかずら丸がこの本を探してまで リトルデーモンとしての修行をしたがっていたなんて 19 |
花丸 | えっ、別にそういうわけじゃ…… 20 |
善子 | もう隠さなくていいのよ、安心して 21 + |
善子 | このヨハネが、ずら丸のことをしっかり 1人前のリトルデーモンにしてあげるわ! 22 |