上原歩夢/故事/5話 初ライブの日
角色 | 文字 |
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エマ | わ~、色んなスクールアイドルが来てるね。 みんな可愛い~♡ 1 |
かすみ | ライバル相手に何言ってるんですか? 今日はこの会場に来てる全員とバトルロイヤルですよ。 かすみん達だってお互いライバルなんですから! 2 |
エマ | でも可愛いものは可愛いよ。 どんな歌が聴けるのかなぁ。楽しみ♪ 3 |
かすみ | だめだ、この先輩どこまでも純粋過ぎる…… 4 |
しずく | 歌詞もダンスもしっかり覚えました。 けど……やっぱり、この得も言われぬ不安と緊張感は拭えませんね 5 |
せつ菜 | 分かります。 私も本番前はいつも心臓が爆発しそうですから! 6 |
璃奈 | そんなにハキハキしゃべってるのに緊張してるとか 信じられない…… 7 |
果林 | 会場全員の視線が私に向くと思うと、 ゾクゾクしてたまらないわね 8 |
愛 | ゾクゾクするパフォーマンスで、続々とファンをゲットしてこう、 なんつってー♪ よっしゃあ、愛さん今日も絶好調! 8時間睡眠最強! 9 |
彼方 | 彼方ちゃんも今日はたっぷり寝てきたから調子良いよ~ 10 |
かすみ | 彼方先輩は今日に限らずいっつも寝てるじゃないですか 11 |
PLAYER | あはは……みんな、いつもの調子でいけそうだね。 ……歩夢ちゃん、大丈夫? |
歩夢 | うん……さすがにちょっと緊張するね 12 |
PLAYER | (今回のイベントは、来てくれた人の投票数によって 明確に『優劣』が出る。シビアなルールだけど、 勝ち上がれれば、必ず自信に繋がるはず) |
PLAYER | そろそろ始まる時間だ。 みんな、頑張ってね。応援してるから……! |
みんな | 行ってきます! 13 |
エマ | ――――はぁ~、や、やっと終わった…… まだ脚が震えてるよ~ 15 |
せつ菜 | みなさん、お疲れ様でした! 堂々とした素晴らしいパフォーマンスでしたよ! 16 |
かすみ | せつ菜先輩、緊張してるって絶対嘘でしたよね!? あとしず子も! 17 |
しずく | そ、そんなことありませんよ! いつステップを間違えるか心配でたまりませんでした 18 |
歩夢 | みんなのパフォーマンス、とっても素敵だったよ! 感動しちゃった 19 |
PLAYER | (歩夢ちゃん……一回戦敗退…… 同好会の中では一番下の成績……。 充分通用する実力だと思ったのに、まさかこんな……) |
愛 | 歩夢……あー、ライブなんてこの先いくらでもあるだろうしさ! まだまだリベンジのチャンスあるって! 21 |
果林 | そうね。初めてあんなに大勢の人の前に立ったんだもの。 緊張で実力が出し切れない部分もあったのよ 22 |
PLAYER | 歩夢ちゃん、歩夢ちゃんのパフォーマンス、 私はすごく素敵だって感じたよ。だから…… |
歩夢 | うん? 私なら大丈夫だよ? 23 |
PLAYER | えっ |
歩夢 | あなたと一緒に頑張って、その成果を披露する。 それがとっても楽しかったから、 順位とか勝ち負けとかは特に気にならないよ 24 |
PLAYER | 歩夢ちゃん…… |
PLAYER | (たしかに、スクールアイドル活動は本来、 勝敗を気にしてやるものじゃない。けど…… 歩夢ちゃん、本当に歩夢ちゃんはそれでいいの……?) |