南ことり/機械の力、人の力
< 南ことり
角色 | 文字 |
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ことり | えーと、お店は2階だよね。 今日はたくさん買うものがあるから、頑張って持って帰らなくちゃ 1 + |
ことり | ……あれ? せつ菜ちゃん 2 |
せつ菜 | ああ、ことりさん! こんにちは。この前のμ'sのライブ観ましたよ! 相変わらずハイクオリティかつ情熱的で、本当に感動しました! 3 |
ことり | 本当? ありがとう。 そう言ってもらえると嬉しいな。 私もこの前のライブはとっても楽しくて――――あれ? 4 + |
ことり | せつ菜ちゃん、何か修理でもするの? 金づちとかドライバーとか、そんなに買って…… 5 |
せつ菜 | いえ、直すのではありません。 作るんです! 6 + |
ことり | 作る? 7 |
せつ菜 | 最近、スチームパンクな世界が舞台のラノベを読んだのですが、 予想以上の面白さにすっかり虜になってしまって 8 |
ことり | スチームパンク……機械がたくさん出てくるようなお話だっけ? え、じゃあせつ菜ちゃんもそのお話みたいに機械を、 ロボットとか作るの? 9 + |
せつ菜 | いずれは作りたいですね! あのラノベの主人公のように、ジャンクパーツを繋ぎ合わせて 様々な道具を開発してみたいです 10 |
ことり | すごーい……! 私はあんまり機械に詳しくないから、憧れちゃうなぁ 11 + |
せつ菜 | どうですか、ことりさんも! 共にあの鉄と蒸気の世界を目指しませんか!? 12 |
ことり | て、鉄と蒸気? 13 |
せつ菜 | 何か発明してみたいものはありませんか? こんなのあったらいいなって思うもの 14 |
ことり | あったらいいなと思うもの……んー…… 欲しい素材を一瞬で作ってくれる道具とか 15 + |
ことり | 頭の中で「こんな手触りの生地が欲しいなぁ」って思ったら、 パッと用意してくれる、みたいな…… あはは、これ、魔法だよね…… 16 + |
せつ菜 | いいじゃないですか! すごく便利だと思います。 それこそ生地だけじゃなくて、服そのものを用意できたら もっと便利ですよ! 17 |
ことり | 服……服は……いいかな。それは自分で作りたい。 大変だけど、自分の手で少しずつ形になっていくのを見るのも 好きだから 18 + |
せつ菜 | ことりさん…… 19 |
ことり | あ、で、でも、時間が無い時とか、 自分の技術じゃどうしても作れない時とかは、あると助かるかも! 20 |
せつ菜 | ふふっ♪ そうですね。 機械の力と人の力、上手く使い分けてこそ、 豊かで楽しい毎日が送れるのだと思います 21 + |
せつ菜 | ……あ、すみません! ことりさんもお買い物に来たんですよね? それなのに、話に付き合わせてしまって…… 22 |
ことり | 気にしないで、私から声を掛けたんだから。 私のほうこそ、荷物があるのに引き留めちゃってごめんね 23 |
せつ菜 | いいえ、大丈夫です! ところで、今日は何を買いにいらしたんですか? 24 + |
ことり | ステージ衣装の材料だよ。 みんなと一緒に、また素敵な服を作るの。 私達の手で、ありったけの想いを込めながら 25 |