上原歩夢/故事/22話 守りたい、守られたい
外觀
| 角色 | 文字 | |
|---|---|---|
| うーん…… まだダメなのかなあ…… 1 + | ||
| 歩夢ちゃん、お待たせ……なにしてたの? | ||
| あ、うん、 この間のライブの後にもらったお手紙を読んでたんだ 2 | ||
| ……なにかあった? | ||
| え? どうして? 3 | ||
| なんだか難しい顔してるから、 気になることでも書いてあったのかな、って、 ちょっと心配で…… | ||
| ……あなたも、私のこと心配になるの……? 4 | ||
| え? う、うん…… | ||
| あーん! なんでみんなそうなのー! 6 + | ||
| あのね、お手紙はみんな褒めてくれてたよ。 だからそこは安心して 7 | ||
| うん……。じゃあなんで? | ||
| みんなね、新曲すごくよかった、って書いてくれてる。 歩夢ちゃんが自信を持ってくれて嬉しい、そんな歩夢ちゃんの こと、守ってあげたい気持ちが強くなった、って…… 8 | ||
| そういうことを書いてくれてるの 9 | ||
| 私、強くなるから、だからもう心配しないで、 って気持ちを込めて歌ったつもりだったんだけど、 まだ頼りなく見えるのかなあ…… 10 + | ||
| まだまだ、ダメだね…… 11 + | ||
| あの……歩夢ちゃん。 守りたいって気持ちはね、歩夢ちゃんがどんなに強くなっても、 大人になっても、なくならないと思う | ||
| だって、大好きな人のことは 誰だって守りたいって思うでしょ? | ||
| 歩夢ちゃんの気持ちは、みんなにちゃんと伝わってるよ。 でも、その上で守りたい、って気持ちになるんじゃないかな | ||
| そう……なの? 13 | ||
| そうだよ。どんなに強い人でも悲しいときや苦しいときが あるよね。それを知ったらどうする? この人は強いから大丈夫だな、なんて思わないでしょ? | ||
| うん、思わない。 私じゃ頼りにならなくても、隣に座って、背中を撫でてあげたい 14 | ||
| でしょ? お手紙をくれたみんなも同じ気持ちだよ | ||
| そっか……そういうことだったんだね 15 + | ||
| ……あなたも? 16 | ||
| もちろんだよ! 歩夢ちゃんが、どんどん成長して、 もっともっとすてきなスクールアイドルになっても、 守りたいって気持ちは変わらないよ | ||
| えへへ……なんか急に嬉しくなってきちゃった。 単純だね、私 18 | ||
| 頼もしくていいと思うよ | ||
| そんな歩夢ちゃんも、頼もしくていいと思うよ | ||
| も、もう~! 急にふざけないで 19 + | ||
| 強くなったね | ||
| 歩夢ちゃん、強くなったね | ||
| うん! あなたや、応援してくれるみんなや、 一緒に頑張ってる同好会のみんなのおかげ 20 | ||
| 私、強くなる。 だけど……あなたには、守ってもらいたい 21 + | ||
| そして、私もあなたを守りたい。 これからも、ずっと一緒にいようね 22 + | ||
| うん! 私たち、同じ気持ちだね! | ||