優木せつ菜/故事/12話 私の原点
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あら、せつ菜はどこにいったの? ステップのことで相談したかったんだけど…… 1 | |
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え? さっきまではそこにいたよ? 2 | |
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これは、前にもあったパターン。璃奈ちゃんボード「ピコーン」 3 + | |
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ありましたね……生徒会長再選挙のときにも似たようなことが 4 + | |
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てことは、また屋上かな? 5 | |
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明日ついにライブだからね〜。緊張してんのかも 6 + | |
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うん、明日はせつ菜ちゃんが初めてご両親に スクールアイドルをしてるところを見せる日だから ナーバスになってるのかも | |
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え!? ご両親が見にきてくれるの? 7 + | |
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そう! せつ菜ちゃんは本当に来てくれるか不安がってたけどね | |
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じゃあ、元気付けるため、 みんなでせつ菜先輩のこと探しに行きましょうか? 8 + | |
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いや〜、ここは代表して我らがぶちょーに行ってもらおうよ 9 + | |
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そうね、家出したせつ菜の説得に成功したのはキミだったものね 10 + | |
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わかった。じゃあちょっと見てくるね? みんな、私がいなくても今日は早めに練習切り上げて 明日に向けてゆっくり休んでね | |
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はーい 11 | |
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はあ……いつもみたいに集中できません…… どうしましょう…… 13 + | |
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せつ菜ちゃん、見つけた! 急にいなくなっちゃったから心配したよ | |
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す、すみません! 少し、気持ちが焦ってしまって……頭を冷やしたかったんです 14 + | |
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謝らなくていいよ、責めてるわけじゃないんだ。 でも、私だけじゃなくてみんな心配してたから | |
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ああ、みなさんを心配させてしまったのですね…… なんだかいろんなことで頭がいっぱいで…… 15 | |
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いろんなことって? | |
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明日、本当に両親は来てくれるのかとか、私はちゃんと パフォーマンスできるんだろうかとか、失敗したらどうしようとか、 見てもらった上でやっぱりまた反対されたらどうしようとか……っ 16 + | |
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それに一番心配なのは……両親に自分の気持ちを伝えたくて ライブに来てくれるようお願いしましたが、どうやって この気持ちを伝えればいいのかわからなくて 17 | |
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せつ菜ちゃん、大丈夫だよ。せつ菜ちゃんはせつ菜ちゃんらしく、 いつもと同じようにすればいいんだよ | |
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前、私言ったよね? 私が思うせつ菜ちゃんの一番すごいところは、 自分の気持ちをまっすぐに相手に伝えられるところだって | |
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ご両親がいてもいなくても、ステージに立ったら 応援してくれるみんなに大好きを伝えなきゃでしょ? せつ菜ちゃんは大好きを広めるスクールアイドルだもの | |
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大好きを広めるスクールアイドル…… はい、そうです……その通りです! 18 + | |
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私は私らしく。スクールアイドルが大好きで、 スクールアイドルを大好きな人たちが大好き。 これが私の原点です! 19 + | |
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うん、もう大丈夫そうだね。じゃあ、今日はもう帰ろう。 明日に向けて体を休めることも大事だよ | |
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あの、帰る前に、一箇所だけ行きたいところがあるんですが、 ついてきてもらえますか? 20 + | |
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ここは……明日のライブ会場。ここに来たかったの? | |
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はい、あの……明日、みんなの前で最高のライブをする前に、 あなたに今の私を見てもらいたいんです。 ふたりだけのライブをしてもいいですか? 22 + | |
明日のために早く休んだほうが | ||
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ええ!? 明日のために早く休んだほうがいいんじゃない? | |
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お願いします。まずはあなたに見てほしいんです 23 + | |
ふたりだけなんて贅沢! | ||
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ふたりだけのライブなんて、贅沢すぎるよ! | |
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私の気持ち、ちゃんと伝わってるか見ていてください! 24 |