南ことり/当たり前のこと
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角色 | 文字 |
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ことり | ねえ、海未ちゃん。 なんで廊下が真っ暗なんだろうね? 2 |
海未 | なぜでしょう……? 節電でしょうか? 3 |
海未 | まあ、スマホのライトもありますし、 皆一緒ですから、危ないということはないでしょう 4 |
ことり | うん、そうだけど…… 5 + |
海未 | どうしました? 6 |
海未 | もしかして、暗いのが怖いのですか? 7 |
ことり | 怖いとまでは言わないよ。 でも、ちょっと不安かな、って…… 8 + |
海未 | ふふ、ことりは心配性ですね。大丈夫ですよ 9 + |
ことり | えへへ。 考えてみたら、みんな一緒なんだし…… 心配することないのにね 10 + |
海未 | 見慣れない場所だからというのもあるのでしょう。 ニジガクは特に広い学園ですし 11 |
海未 | そうだ! 不安なら手をつなぎますか? 12 |
ことり | ええ!? そ、そんな、子供じゃないんだし…… 13 |
海未 | 私も、暗いのは少し苦手なので…… 14 |
ことり | えへへ……じゃあ、お互い助け合おっか 16 + |
海未 | はい! 18 + |
ことり | こんなふうに手を繋ぐのって、久しぶりだね。 でも……海未ちゃんの手、あったかいな 19 + |
海未 | て、手汗が気になるでしょうか!? 20 |
ことり | もう、そういうことじゃないよ 21 |
海未 | それならよかった……。 あの、ことりの手も、あたたかいですよ 22 + |
ことり | ふふ。 私たち、子供の頃から助け合ってきたんだもん。 これからも、ずっとそうしようね 23 + |