国木田花丸/エピソード/7話 国木田先生への依頼
外觀
| 角色 | 文字 | |
|---|---|---|
| はぁ……困りました…… 1 | ||
| しずくちゃん、どうかしたの? | ||
| 実は……今度演劇部で オリジナルの劇を上演しようという話が出ているのですが、 脚本を担当してくれる人が見つからなくて…… 2 | ||
| 演劇部には書ける人いないの? | ||
| こういう時、よく脚本を書いてくださる先輩が いらっしゃるのですが、今、体調を崩されていて、 お願いすることが出来ないんです 3 | ||
| ほかの部員の方は、みなさん書けないとおっしゃいますし…… かく言う私も、あまり自信が無くて…… 4 | ||
| そっか~……。 劇の練習や衣装の用意もしなきゃならないのに、 肝心のお話の内容が決まらなくちゃ、それも出来ないのか…… | ||
| そうなんです。 だから早く、脚本を書ける人を見つけないと。 先輩、どなたか心当たりはありませんか? 5 | ||
| うーん、そうだな……脚本……話が作れる人…… | ||
| ……あっ! いる! 花丸ちゃん! | ||
| 花丸ちゃん? それは、Aqoursの国木田花丸さんですか? そういえば、小説をお書きになるんですよね 6 | ||
| うん! 花丸ちゃんだったら、劇の脚本も絶対書けるんじゃないかな? | ||
| なるほど! 確かに花丸さんなら…… あっ、でも、花丸さんのお気持ちを聞かないと、 勝手に話を進めるわけにはいきませんよね…… 7 | ||
| そうだね……。 じゃあ、今夜電話して聞いてみるよ。 OKもらえたら、打ち合わせのために会いに行こう! | ||
| もしもしずら~ 11 | ||
| あ、もしもし、花丸ちゃん。こんばんは | ||
| こんばんは。どうしたの? 12 | ||
| 突然ごめんね。 ちょっと花丸ちゃんにお願いしたいことがあるんだ | ||
| 今、しずくちゃんが演劇部の脚本を書いてくれる人を 探してるんだけど、花丸ちゃんにお願い出来ないかと思って | ||
| きゃ……きゃく、ほん!? マルが!? 13 | ||
| うん。花丸ちゃんなら絶対書けると思うんだ。 図書館アンソロジーに投稿した小説だって、 すごく良かったし! | ||
| しょ、小説と脚本は違うずら…… 14 | ||
| 違うの? | ||
| 書き方が違うの。脚本は、その場の情景とか、 登場人物の感情とか、小説みたいに詳しく書かないずら 15 | ||
| ええと、例えば……ある女性が自宅で嬉しそうに笑う状況を 書く時は、『場所・家 女性、嬉しそうに笑う』みたいに、 簡潔に書くんだよ 16 | ||
| ああ、なるほど……。 確かに、小説ならもっと詳しく書くよね。 嬉しそうにしてる理由とか、自宅の様子なんかも描写するかも | ||
| マルは小説しか書いたこと無いし、 そもそも小説だって書き始めたのつい最近だし…… マルじゃ力不足じゃないかな…… 17 | ||
| 花丸ちゃん以上に書ける人が思い浮かばないよ | ||
| そっか……。けど、ごめん、 やっぱり花丸ちゃん以上に書ける人が思い浮かばないよ。 花丸ちゃんには、物語を創る力が絶対あると思うから……! | ||
| ……分かったずら。 あなたも、マルを信じて電話をくれたんだよね 18 | ||
| 花丸ちゃんにしか頼めないよ | ||
| そっか……。でも、やっぱり花丸ちゃんにしか頼めないよ。 私達も出来る限り手伝うから、 話だけでも聞いてもらえないかな……? | ||
| ……分かった。しずくちゃんも困ってるんだよね。 どれだけ役に立てるか分からないけど、 お話、聞かせてほしいずら 19 | ||
| 花丸ちゃん……! ありがとう! | ||