朝香果林/ドレスに袖を通したら
外觀
< 朝香果林
| 角色 | 文字 | |
|---|---|---|
| さっきの美術展、素敵だったなあ……。 果林さん、誘ってくれてありがとう! | ||
| いいえ、こちらこそ♪ 私もヨーロッパの絵画展なんてはじめて見たわ 1 + | ||
| そうなの? てっきり美術館に行くのが趣味だったのかと | ||
| ううん。今回はね、曜ちゃんの影響を受けてなの 2 + | ||
| 曜ちゃんの影響? | ||
| 最近、曜ちゃんが服飾史の本を読んでるでしょう? それから、 私も絵画の中の人が着ている服が、気になるようになっちゃって 3 | ||
| 自分が着るならどんな服がいいか……とか、 これを現代で私が着ていたらおかしいか……とかね 4 | ||
| ほら、美術館でも「私が着るならどれがいい?」って、 キミに聞いたでしょ? 5 | ||
| そういえば! それから私もすごく絵画の中の服が気になってきたんだった | ||
| ふふっ。 今までは、昔の遠い国の絵だとしか思っていなかったのに、 曜ちゃんのおかげで、すごく身近に感じられるようになったの♪ 6 | ||
| 確かに…… これからのステージの参考にもなりそうだよね | ||
| キミは……確か、 戴冠式の絵が気になるって言ってたわよね? 7 | ||
| うん。厳かな雰囲気の中、立派な服を着て…… でも、見ている人たちが みんな幸せそうな表情をしてたのが印象に残ったんだ | ||
| 多分、新しい王様の誕生をみんな喜んでたんじゃないかなあ? | ||
| なるほどね。戴冠式か…… 8 | ||
| ねえ。もし、私がお姫様だったらどうする? 9 | ||
| 歴史があって広々としたお城に、私がお姫様として暮らしてるの。 そうね、戴冠式にも行くかもしれないわ♪ 10 | ||
| 果林さんがお姫様に? | ||
| こんなこと考えるのはおかしい? ドレスを着た自分を想像して……あぁでも、似合わないかもね 11 + | ||
| ぴったりだと思う! | ||
| ううん! 果林さんって大人っぽくて、ドレスも似合いそうだし、 お姫様にぴったりなんじゃないかな? | ||
| ええ? そんな風に見える? 12 | ||
| 私だったら、果林さんみたいなお姫様を大歓迎するよ | ||
| 今度、着てみたら? | ||
| 実際に似合うかどうか、 今度ドレスを着てみたらいいんじゃないかな? | ||
| あら……ずいぶん簡単に言うわね 13 | ||
| 私は似合うと思うけど、果林さんは 自分自身で確認しないと納得しないタイプかなあって | ||
| ふふっ、私のことよく分かってるのね。 じゃあ、ドレスを着る機会を作らなくっちゃ♪ 14 + | ||
| 絶対似合うと思うから、安心してほしいな | ||
| そんなに自信があるの? 15 | ||
| うん! 今飲んでるミルクティーを賭けてもいいっ | ||
| ありがとう。お世辞でも嬉しいわ♪ 16 | ||
| ……お世辞じゃなかったとしたら、もっと嬉しいけど 17 + | ||
| ん? なんて言ったの? | ||
| なーんでもない! 早く飲まないと、 そのミルクティー私がもらっちゃうわよ♪ 18 + | ||