西木野真姫/故事/15話 真姫のほしいもの
外觀
| 角色 | 文字 | |
|---|---|---|
| 思ってたより部活早く終わっちゃったな。 ……何しよう? | ||
| あれ? あそこにいるのって…… | ||
| ……こんにちは 1 | ||
| こんにちは、真姫ちゃん! みんなに会いに来たの? 今ならまだいると思うから、部室まで案内しようか―――― | ||
| 違うわ。あなたに会いに来たの 2 + | ||
| 私に? | ||
| ほら、行くわよ 3 | ||
| え? え?? どこに…… | ||
| あ、音符マークのトートバッグ! まだ残ってたんだ、やっぱりかわいいなあ | ||
| 今日はね、それを買いに来たの 5 | ||
| えっ。真姫ちゃんもこのバッグ狙ってたの? かわいいもんね | ||
| 私……だけじゃなくて、私とあなたの分! 6 + | ||
| この前、アルバイトしたでしょ? このバッグを二つ買うためだったの 7 | ||
| ええっ!? な、なんで!? | ||
| そんなに驚かなくてもいいじゃない! 8 | ||
| だって、真姫ちゃんが頑張ってアルバイトして、 もらったお金だよ。真姫ちゃんが自分の分を買うのは 全然いいけど、私に買う必要なんて―――― | ||
| ……お揃いのものを持ちたかったから 9 | ||
| 真姫ちゃんと私でお揃い……なんで? | ||
| だーかーらーっ! あなたと友達になった証が欲しかったの! 11 + | ||
| お揃いのバッグは……友達の証だから 12 | ||
| お揃いは友達の証…… | ||
| あなたと歩夢がお揃いのペンを持っていたのが、 うらやましかったの。……私も、あなたと友達になれたら お揃いのものを持てるかもって 13 | ||
| 真姫ちゃん、そんなことを考えてくれてたの? | ||
| なんとなく様子が変だと思ってた | ||
| ソロライブの頃から、何となく様子が変だと思ってたんだ…… 心配してたんだよ | ||
| ……どうすれば友達になれるのか、考えてたから。 そんなに変だった? 14 | ||
| もっと早く言ってくれたらよかったのに | ||
| もっと早く言ってくれたらよかったのに! | ||
| そ、そんなこと言われても! ……心の準備っていうのがあるのよ 15 + | ||
| もしかして、受け取ってもらえない……とか 16 + | ||
| まさか!!! 真姫ちゃんの気持ちはすごく嬉しいよ。 でも…… | ||
| ……でも? 17 | ||
| でも、もっと前から私は真姫ちゃんのことを、 大切なお友達だと思ってたから | ||
| ……そ、そうなの!? 18 | ||
| そうだよ! 気付かなかった? | ||
| もう、何なのよ……! そんな大事なこと、さっさと言いなさいよ!! 19 + | ||
| だ、だって知らなかったから | ||
| はあ……気が抜けちゃった。 そうだったのね 20 + | ||
| 友達でいたいって…… そう思ったのは、私だけじゃなかったのね…… 21 | ||
| まったく。 あなたといると、驚くことばっかりね 22 | ||
| そうかな……ごめんなさい | ||
| もう、謝らないでよ! こういうのも悪くないもの。 さあ、バッグを買いに行きましょう♪ 23 + | ||
| うんっ! | ||