西木野真姫/故事/9話 ソロライブは何のため?
外觀
| 角色 | 文字 | |
|---|---|---|
| ………… 1 | ||
| (真姫ちゃんのピアノ……いつ聴いても、綺麗な音) | ||
| あなた自身もピアノを弾けるのに…… 毎回よく飽きずに私のところに来るわね 3 | ||
| あはは……毎日来てるよね。 私もピアノの練習しなくちゃとは思ってるんだけど | ||
| 一緒に練習してもかまわないけど……どうして毎日聴きに来るの? 4 | ||
| それは…… | ||
| 幸せな時間だから | ||
| 真姫ちゃんのピアノを聴いていると、幸せな気持ちになるんだ | ||
| あ! こういう反応ってちょっと気持ちが重すぎるかな? | ||
| 別に……構わないわ 5 + | ||
| 構わないっていうか……そう言ってもらえて嬉しい 6 | ||
| 真姫ちゃん……! | ||
| 姫ちゃんのサポート役だから | ||
| 真姫ちゃんのサポート役だし、毎日聴きに来るのは当然だよ! | ||
| なんだ。そういう…… 7 | ||
| あなたって義務感が強いのね。 それでわざわざ毎日来るなんて 8 | ||
| 義務っていうか…… 真姫ちゃんのお手伝いをできるのは私にとって幸せな時間なんだ。 大好きな真姫ちゃんのピアノも聴けるし! | ||
| なるほどね。あなたの言いたいことは分かったわ 9 | ||
| ふふ。そんなに私のことが好きだったなんてね? 10 | ||
| うん! | ||
| ちょっと! 今のはただの冗談よ、本気にしないで 11 | ||
| そうなの? 真姫ちゃんが好きなのは本当なんだけど―― | ||
| もういいから! あなたってしつこいのね 12 | ||
| (怒られてしまった……) | ||
| 幸せな時間……ね 13 | ||
| そういう時間を過ごしたくて、ライブを見に来てくれるのかも 14 | ||
| 誰の話? | ||
| ソロライブに来てくれる人たちよ 15 | ||
| 前に話したことを覚えてる? 自分の練習の成果を見せるために ソロライブはあるんじゃないか、って…… 16 | ||
| うん。虹ヶ咲のみんなともソロライブの話をしたよね | ||
| 虹ヶ咲のみんなの話を聞いて、あなたの話を聞いて…… ずっと考えていたの 17 | ||
| でも、ようやく自分の考えが間違っていることに気づいたわ 18 | ||
| 間違い? | ||
| 見にきてくれる人たちはソロライブで 練習の成果が見たいんじゃなくて、 幸せな時間を過ごしたいって思っているのよね 19 | ||
| そっか……そうだね、 ソロライブが幸せな時間になったら最高だよね! | ||
| ええ。私はその期待に応えるつもり 20 + | ||
| 見にきてくれた人に幸せな時間を届けたい 21 | ||
| うん! 真姫ちゃんならきっと出来ると思う! | ||
| ちょっと、他人事みたいに言わないでくれる? 22 | ||
| えっ? | ||
| あなたは私のサポートをしてくれるんでしょ? あなたと私と……二人で届けるんだからね? 23 | ||
| 真姫ちゃん……! そうだね、私たちで届けよう! | ||