近江彼方/故事/19話 夢の国の彼方
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あれから考えたんだけど…… 彼方さんの言ってた「夢の世界でライブ」って、 実際にはどんなことを想像してる? | |
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みんなでお昼寝して、 彼方さんの見ている夢の中に入ろう……とか、 そういうことかな? | |
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それも面白そうだけど、 映画じゃないんだから、そんなことできるはずないよ~ 1 + | |
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だ、だよね。 よかった、もしそうだよって言われたら返答に困ったよ | |
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もぉ~。 あなたってば一体、彼方ちゃんをどういう風に思ってるの~? 2 | |
彼方さんなら言いそうかなって | ||
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彼方さんなら、言ってもおかしくないかなって…… | |
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え~、彼方ちゃんそんな子なの~? 3 | |
ゴメンね | ||
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ゴメンゴメン、さすがに話が飛躍しすぎちゃったね | |
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そうだよ~、飛躍しすぎだよ~ 4 | |
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じゃあ、彼方さんがどんなライブにしたいのか、 具体的に教えてもらっていい? | |
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あのね、彼方ちゃんの夢の世界をイメージしたステージで、 ライブをするの~ 6 | |
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ふむふむ | |
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ステージの上にベッドを置いてね、 おやすみなさ~いって寝るのと同時に、 照明を落として真っ暗にしちゃうの 7 + | |
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そして~、天井にプラネタリウムみたいに星を投影するんだ~ 8 | |
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わあ、それは素敵だね | |
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でしょ~? でも、本番はここから! 9 + | |
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まだあるの? | |
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天井から星が降ってきて、ステージの背景を ロマンチックでスイートで、ほわほわ~な世界に変えちゃう! 10 | |
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そこで、魔法使いになった彼方ちゃんが、 メルヘンな世界を飛び回るの! どうかな~? 11 | |
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すごく楽しそう。 彼方さんの夢の世界をみんなに見せるってことだね…… 彼方さんらしくてファンのみんなも喜んでくれると思う! | |
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えへへ、あなたならわかってくれると思った。 きっとみんな、ファンクラブに入ってよかった~って 言ってくれると思うんだ~ 12 + | |
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彼方ちゃんの夢、一緒に叶えてくれる? 13 | |
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もちろん! ステージが成功するように全力で協力するよ | |
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ありがとう~! これでもう、成功したも同然だね 14 | |
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それじゃ、今話してくれたイメージを 具体的に形にしていかないとね | |
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こういうのがあったらいいな~っていうのは、メモしてあるよ。 これなんだけど~ 15 | |
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お~、こんなに細かく……ここまでできてるなら話は早いよ | |
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でも……、 一番大事なことがまだ決まってない…… 17 | |
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なに? | |
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それは……歌。 彼方ちゃん、この夢の世界にぴったりな歌がどういうのか、 全然思いつかないんだ~ 18 | |
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だったら私に任せてくれないかな? 彼方さんから聞いた話と、今見せてもらったメモで、 浮かんできたメロディがあるんだ | |
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おお、すごい! 頼もしい! じゃあ、あなたにどーんとお任せしちゃうね 19 + | |
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その代わり、彼方さんは歌詞を書いてね | |
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歌詞か~。 それもむずかしいけど……やってみる! 20 + |