あの木の下で逢いましょう/第3話
外觀
| 角色 | 文字 |
|---|---|
| んー……ぽかぽかして、いい気持ち。 彼方じゃないけど、なんだかお昼寝したくなってきちゃったわ…… 2 | |
| ただいま! 4 | |
| お帰りなさい。あら? ずいぶんいっぱいお花を摘んできたのね 5 | |
| うん。向こうにシロツメクサがいっぱい咲いてたから 6 | |
| お花の冠を作ろうかなって 7 | |
| へぇ、懐かしい 8 | |
| 果林さんも一緒にやらない? 9 | |
| いいわね。楽しそう 10 | |
| 久しぶりだけど、うまくできるかな? 11 | |
| 私もよ。 ルビィちゃんはこういうの得意そうね? 12 + | |
| それほどじゃないけど…… 最近、曜ちゃんと一緒に、衣装に使うお花の冠を作ったんだ 13 | |
| ねぇ、作り方、みせてもらってもいい? 14 | |
| うん! こうやって、お花を重ねて、巻きつけるの。 それを繰り返して、伸ばしていくんだ 15 | |
| お花を重ねて、巻きつける…… こんな感じよね 16 + | |
| わあ。果林さん、上手! 17 | |
| ほんと。すっごくきれい 18 | |
| ありがと。小さい頃、よく作ってたから、 体が覚えていたみたい 20 | |
| お友達と一緒に、競争してたのよ。 どっちが長くできるか、とかね 21 | |
| そうなんだ。なんだか意外 22 | |
| そう? 23 | |
| あ、ごめんなさい。 果林さんも、そんな小さい時があったんだなぁって 24 | |
| なによそれ。あるに決まってるじゃない 25 | |
| でもルビィも思った。 すごくおしゃれだし、センスいいし、大人っぽいし。 果林さんの小さい頃ってあんまり想像できないかも 26 | |
| ふふっ。小さい頃は、花占いなんかもよくやったわね。 欲しかったおもちゃを買ってもらえるかな、とか、 おやつに好きなものが出るかな、とかね 28 | |
| ふふっ、かわいい♪ 29 | |
| ねぇ果林さん。今なら何を占う? 30 | |
| 今? うーん、そうねぇ。 スクールアイドルのことかしら? いえ、違うわね。それを占う勇気は、ちょっとないかも 31 | |
| 勇気? 32 | |
| ええ。もしふられちゃったら、立ち直れそうにないもの。 私はそれくらい、スクールアイドルに、恋してる。 うふっ、なんてね♪ 33 |