あの木の下で逢いましょう/第3話
角色 | 文字 |
---|---|
果林 | んー……ぽかぽかして、いい気持ち。 彼方じゃないけど、なんだかお昼寝したくなってきちゃったわ…… 2 |
ルビィ | ただいま! 4 |
果林 | お帰りなさい。あら? ずいぶんいっぱいお花を摘んできたのね 5 |
花陽 | うん。向こうにシロツメクサがいっぱい咲いてたから 6 |
ルビィ | お花の冠を作ろうかなって 7 |
果林 | へぇ、懐かしい 8 |
ルビィ | 果林さんも一緒にやらない? 9 |
果林 | いいわね。楽しそう 10 |
花陽 | 久しぶりだけど、うまくできるかな? 11 |
果林 | 私もよ。 ルビィちゃんはこういうの得意そうね? 12 + |
ルビィ | それほどじゃないけど…… 最近、曜ちゃんと一緒に、衣装に使うお花の冠を作ったんだ 13 |
花陽 | ねぇ、作り方、みせてもらってもいい? 14 |
ルビィ | うん! こうやって、お花を重ねて、巻きつけるの。 それを繰り返して、伸ばしていくんだ 15 |
果林 | お花を重ねて、巻きつける…… こんな感じよね 16 + |
ルビィ | わあ。果林さん、上手! 17 |
花陽 | ほんと。すっごくきれい 18 |
果林 | ありがと。小さい頃、よく作ってたから、 体が覚えていたみたい 20 |
果林 | お友達と一緒に、競争してたのよ。 どっちが長くできるか、とかね 21 |
花陽 | そうなんだ。なんだか意外 22 |
果林 | そう? 23 |
花陽 | あ、ごめんなさい。 果林さんも、そんな小さい時があったんだなぁって 24 |
果林 | なによそれ。あるに決まってるじゃない 25 |
ルビィ | でもルビィも思った。 すごくおしゃれだし、センスいいし、大人っぽいし。 果林さんの小さい頃ってあんまり想像できないかも 26 |
果林 | ふふっ。小さい頃は、花占いなんかもよくやったわね。 欲しかったおもちゃを買ってもらえるかな、とか、 おやつに好きなものが出るかな、とかね 28 |
花陽 | ふふっ、かわいい♪ 29 |
ルビィ | ねぇ果林さん。今なら何を占う? 30 |
果林 | 今? うーん、そうねぇ。 スクールアイドルのことかしら? いえ、違うわね。それを占う勇気は、ちょっとないかも 31 |
ルビィ | 勇気? 32 |
果林 | ええ。もしふられちゃったら、立ち直れそうにないもの。 私はそれくらい、スクールアイドルに、恋してる。 うふっ、なんてね♪ 33 |