エマ・ヴェルデ/みんな幸せに
< エマ・ヴェルデ
角色 | 文字 | |
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PLAYER | エマさん、何してるの? | |
エマ | 図書室で借りてきた本を読んでるんだよ 2 | |
PLAYER | 図書室から……あ、日本語の本なんだね | |
エマ | うん。日本語で書かれた童話の本。 長い小説とかはまだ難しくて読めないんだけど、 童話ならわたしでも読めるから 3 + | |
エマ | たくさん本を読んで、もっといっぱい言葉を覚えたいんだ 4 | |
PLAYER | 勉強熱心だね、エマさん。 もう充分日本語上手いのに、まだそこまで向上心があるなんて | |
エマ | うふふ♪ ありがとう。 あ、でもそろそろ次に読む本を決めなくちゃ。 もうこれ読み終わりそうだから…… 5 + | |
PLAYER | 次に読む話は決まってるの? | |
エマ | う~ん、どうしようかな……『シンデレラ』は読んだし、 『白雪姫』も読んだし、『ブレーメンの音楽隊』も読んだし…… 6 | |
PLAYER | 色々読んでるね…… あ、『赤ずきん』は? もう読んだ? | |
エマ | 『赤ずきん』……そう言えばまだ読んでないや。 じゃあ次のお話は『赤ずきん』にしよう♪ 7 | |
PLAYER | ふふ♪ 『赤ずきん』を読むエマさんかぁ…… なんか似合う気がするね。『赤ずきん』とエマさん | |
エマ | 似合う? 8 | |
PLAYER | うん。こう……赤いずきんを被って、 カゴ持って森の中をてくてく歩く姿がすごく似合う | |
エマ | 赤ずきんの格好が似合うってこと? そうかなぁ 9 | |
PLAYER | 絶対似合うよ。 髪の色とか、綺麗な肌とか、赤い色に合うと思うから | |
エマ | ひええ、そんな、恥ずかしいよ~。 えへへ、でも嬉しいな、ありがとう♡ 10 + | |
パン食べちゃいそう | ||
PLAYER | 途中でお腹空いた~ってお見舞いのパン食べちゃいそうだけど | |
エマ | ええ~っ! さすがにお見舞いは食べないよ。 途中でお腹空かないように、家でいっぱい食べていくもん! 11 + | |
寄り道しそう | ||
PLAYER | 寄り道いっぱいしそうだけどね。 オオカミがちょっかいかけなくても済むくらい | |
エマ | そんなことないよ~。 おばあさんが待っててくれてるんだもん。寄り道は帰りにするよ 12 + | |
PLAYER | おお、そう来るか……。あ、でも赤ずきんって、 オオカミに騙されて食べられちゃうんだよね。 エマさんが食べられちゃうのは嫌だなぁ…… | |
エマ | 大丈夫だよ~。 もしわたしが赤ずきんで、お使いの途中でオオカミに出会っても、 仲良くなって一緒におばあさんのお見舞いに行くから 13 | |
PLAYER | オオカミが一緒に来たらおばあさん腰抜かしちゃうよ。 でも、狩人を呼んで退治してもらうって言わないあたり、 エマさんらしいよね | |
エマ | だってオオカミがおばあさんと赤ずきんを食べちゃうのは、 きっとお腹が空いていたからでしょう? 14 | |
エマ | 仲良くなって一緒にごはんを食べれば、 オオカミはわたしやおばあさんを食べなくていいし、 狩人に退治されることもない…… 15 | |
エマ | 悲しいことは何も無くなるよ 16 | |
PLAYER | なるほどね…… 確かに、お腹が空いてるとイライラしたりするもんね。 『赤ずきん』の中のオオカミも、そんな気持ちだったのかなぁ | |
PLAYER | もし『赤ずきん』を書いたのがエマさんだったなら、 きっとオオカミも優しい性格だったろうね | |
エマ | うふふ♪ みんなお腹いっぱいのハッピーエンド…… そんな『赤ずきん』、読んでみたいなぁ 17 |