エマ・ヴェルデ/故事/17話 わたしが看板娘!?
外觀
| 角色 | 文字 | |
|---|---|---|
| えへへ…… 1 + | ||
| ずいぶんご機嫌だね、エマさん | ||
| このまえ撮った写真を見てると、顔が緩んじゃうよ~ 2 | ||
| あはは。私も見せてもらっていい? | ||
| もちろん! はい、どうぞ! 3 | ||
| うん、やっぱりすごく似合ってるね、エマさん。 お人形さんみたいだよ | ||
| うふふ、ありがとう♪ だけど、それはきっと着物のおかげだね。 それと、カメラマンさんが上手だから 4 | ||
| 私は、エマさんが着物を好き、っていう気持ちが 表れてるからだと思うな | ||
| あ、ありがとう……。そんなふうに言ってもらえるなんて、 ちょっと恥ずかしいな…… 5 | ||
| そんなに恥ずかしがることないのに。でも、本当に綺麗だね。 どこからどう見ても完全にモデルさんだよ | ||
| え、どうして知ってるの? 6 | ||
| 知ってる、ってなんのこと? | ||
| だから、わたしがモデルさんなこと 7 | ||
| え! エマさんってモデルさんだったの!? い、いつ!? どこで!? | ||
| え? 知ってるんじゃないの? あの写真館でだよ? 8 | ||
| 知らないよ。初耳だもん。どういうこと? | ||
| あのね、あの写真があまりにも素敵だったから、 お礼を言いに行ったの。そうしたら、 お店の人が着物モデルのお手伝いをしませんか、って…… 9 | ||
| そ、そうだったんだ…… | ||
| 海外の人で、着物に興味を持ってる人って結構いるでしょ? だから、わたしに看板娘になってほしい、って…… 10 | ||
| なるほど……。 スイス出身のエマさんが綺麗に着こなしているのを見たら、 私も、って思う人が増えるよね | ||
| でも、モデルをするのはたまになんだ。 普段は、お店に来た人のご案内をしてるの 11 | ||
| 案内もできるなんてすごいね。だけど、 エマさんをスカウトするなんて、お店の人も見る目あるな? | ||
| わたし、最初はびっくりしちゃって、無理ですって言ったの。 他に頑張らなきゃいけないこともあるので、って…… 12 | ||
| でも、引き受けちゃった? | ||
| うん。スクールアイドルをしてることを話したら、なんと お店の人もスクールアイドルについて詳しくって。それで、空いた 時間だけでいいからどうですか、ってもう一度誘ってくれて…… 13 + | ||
| 繁盛間違いなしだね | ||
| エマさんが看板娘だなんて、商売繁盛間違いなしだね | ||
| そ、そんなことないよ~! 14 | ||
| 着物に囲まれて楽しそうだね | ||
| 着物に囲まれたところでお手伝いができるなんて、楽しそうだね | ||
| うん。だからやってみたいって思ったの。 素敵な着物に囲まれて、とっても幸せだよ~♪ 15 + | ||
| 写真を撮りに行ったことがきっかけで、 こんなことになるなんて面白いね | ||
| 本当にそうだね。着物もいっぱい着られるし、楽しいよ~! 16 | ||
| あはは、まさに夢のような職場だね | ||
| ふふっ、わたしもそう思う 17 | ||