エマ・ヴェルデ/故事/18話 運命は突然に
外觀
| 角色 | 文字 | |
|---|---|---|
| ありがとうございましたー! 2 | ||
| 大盛況だね、エマさん | ||
| あ! 来てくれたの!? 3 | ||
| 気になっちゃって。 外まで伸びた列をテキパキさばいてくエマさん、すごかった | ||
| ええ!? もしかしてずっと見てたの? 声をかけてくれたらいいのに…… 4 | ||
| 邪魔はできないよ。それで、もうお手伝いには慣れた? | ||
| うん。少しずつ慣れていってるところ。大変だけど楽しいよ。 綺麗な着物に囲まれてるだけで、しあわせなんだ~♪ 5 + | ||
| それに、お客さんと話すのも楽しい! 着物に興味をもってくれる人がいると、 仲間って感じがして、うれしくなっちゃう 6 | ||
| 順調だね。着物も前よりずっと似合って見えるよ | ||
| ふふ、ありがとう! 7 + | ||
| 着物姿のエマさん綺麗 | ||
| やっぱり、着物姿のエマさんって綺麗だよ | ||
| そ、そんなじーっと見られたら恥ずかしいよ! 8 + | ||
| 着付けができるようになるといいね | ||
| いつかは、自分で着付けまでできるようになるといいね | ||
| うん! そうしたら、あなたにも着せてあげるね♪ 9 + | ||
| そうだ。さっきお店の人に聞いたんだけどね、 ここの娘さんもスクールアイドルやってるんだって! | ||
| ええー! そうなの? 10 | ||
| うん。だからスクールアイドルに詳しかったんだね | ||
| ただいまー! 11 | ||
| え……? 12 | ||
| あ! あなたが、うちの手伝いをしてくれてるっていうエマちゃんだね? 母さんから聞いてるよ♪ 14 | ||
| あの……? 15 | ||
| ああ、ごめんごめん。 あたし、マイ。夏川写真館のあとつぎでーす! 16 | ||
| あのっ、初めまして! お手伝いをさせてもらってる、エマです! 17 | ||
| あはは! そんな固くならないで。 あたし、エマちゃんと同じ高3なんだから♪ それに、同じスクールアイドルでもあるんだよ! 18 + | ||
| あ、今それをこの子から聞いていたところなんです。 この子は、わたしがいるスクールアイドル同好会の部長で…… 19 + | ||
| 初めまして | ||
| どーもどーも! 20 + | ||
| え? あたしのパフォーマンスが見たい? 21 | ||
| はい! 22 + | ||
| ん~、スマホにある動画でよければ…… はい、どーぞ 23 + | ||
| ……え? 24 | ||
| これ……、この歌……! 25 | ||
| エマさん……? | ||
| わ、わたし……この歌が大好きで! スイスにいたときにこの歌を聴いて、 わたしもスクールアイドルやりたいって思って……! 27 | ||
| だからずっと探してたんです、この歌を歌っている人を! でも、なんでマイさんが? わたしが見たのは…… 28 + | ||
| ……見たのは、髪の長い和服美人、って感じの人だった? 29 + | ||
| 和服美人……っていうのは、わからないけど…… 長くてサラサラの黒髪が印象的な人でした 30 | ||
| それ、あたしの先輩かも。 もしかしたら、先輩の先輩かもしれない。 あたしさ、この歌を先輩から受け継いだんだ 32 + | ||
| そうだったんですか…… 33 | ||
| うん。 だから、もうすぐ歌えなくなっちゃうのは、やっぱ寂しいな…… 34 + | ||
| え? 歌えなくなる、って……どういうことですか? 35 | ||
| あたし、スクールアイドルは もう終わりにしようと思ってるから 36 | ||
| え……? 37 | ||
| あれ、そこまでは母さん言ってなかったのかな? 38 | ||