エマ・ヴェルデ/故事/26話 思い合う心
外觀
| 角色 | 文字 |
|---|---|
| (はあ……エマさんのメイドさん、本当に板についてたな……) | |
| (あんなメイドさんがいたら、本当にダメになっちゃうよ。 よかった……庶民の心がなくなる前に終わってくれて……) | |
| おはよう! 1 | |
| あ、エマさん、おはよう | |
| なんかボーッとしてたね? 大丈夫? まだメイドさん必要? 2 | |
| あはは、エマさんのメイドさん、本格的だったな~ って思い出してただけ | |
| えへへ、またやってあげよっか? 3 | |
| 嬉しいけど、もう大丈夫。 エマさんのおかげで、ご主人様とメイドさんをイメージした曲、 だいたいできたんだ | |
| 本当!? よかった~。 聴かせてもらってもいいかな? 4 + | |
| いいけどまだ途中だよ? なんかね、ちょっと物足りなさがあるんだよね~…… | |
| ねえエマさん、聞いてもいい? | |
| なあに? 6 | |
| 私は、エマさんにメイドさんをしてもらって、ご主人様の側の 気持ちはわかったんだけど、メイドさんの気持ちが わかってないんだと思う。それを聞きたいんだ | |
| メイドさんにとって、一番大切なものはなんだと思う? | |
| メイドさんにとって、一番大切なもの……? うーん…… 7 + | |
| 尊敬する気持ち、かな 9 + | |
| そうなんだ。 忠誠心とかじゃなくて? | |
| うーん、忠誠心もあるけど、それってたぶん、 尊敬する気持ちの上に乗ってくるものだと思うんだ 10 + | |
| だってね、わたしはもともと人のお世話をするのが好きだけど、 尊敬している人にはもっともっといろんなことをしてあげたいな、 って思うもの 11 + | |
| そうなんだ…… | |
| だからね、あなたにお仕えするの、 すっごく楽しかったよ 12 + | |
| ええ!? | |
| ええ!? そうなの!? | |
| そうだよ~、 本当はもっともっとお仕えしたかったな 13 | |
| ダメになっちゃう…… | |
| うう、そんな、私ダメになっちゃうよ…… | |
| ダメになってくれたら、 もっとお仕えできるのになあ~ 14 + | |
| うーん……そっか。尊敬する気持ちかあ……。 それって多分、ご主人様もメイドさんに対して 同じ気持ちがあるんだろうね | |
| 私も、あれだけ献身的に自分のことを 考えてくれる人がいたら、尊敬するよ | |
| あ、そっか……ちょっとわかったかも。 お互いが想い合う関係なんだ…… | |
| エマさん、ありがとう。 私、曲を完成させられそう! | |
| え? わたし何かしたかなあ? 16 | |
| でも、あなたのためになることができたなら、よかった! 17 + | |
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