エマ・ヴェルデ/故事/32話 誰もがみんな
角色 | 文字 |
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マイ | 夏川写真館自慢の写真なんだ。見て 1 |
エマ | わあ…… 2 + |
Player | すごい…… |
Player | なんて言うんだろう…… どの写真もみんな、被写体が撮られてることを意識してない、 って言うか…… |
エマ | 楽しそうな雰囲気 3 |
マイ | そうなんだよ。 お喋りしてる途中で撮ったの、って思うような表情でしょ? でもみんなちゃんとカメラ目線でさ 4 + |
Player | あ、七五三の記念写真だ |
エマ | かわいい! にっこにこだね 5 |
Player | こういうの、私と歩夢ちゃんも撮ったことあるなあ。 歩夢ちゃん、緊張でガチガチになっちゃって |
マイ | ね? すごいでしょ? こんな写真がまだまだたくさんあるんだよ 6 |
マイ | あたし、写真と向き合ってみて、 楽な道じゃないけど、このまま頑張ればこの写真館を盛り返せる、 って思ってた 7 |
マイ | だけど、あたしがこのまま頑張っても、 こんなすてきな写真が撮れるとは思えないよ…… 9 |
エマ | マイちゃん…… 10 |
Player | マイさん。 エマさんがマイさんの曲を譲ってもらったときのこと、 聞いてくれる? |
エマ | え!? 待って、それは…… 11 |
ちゃんと話そう | |
Player | ちゃんと話そうよ、エマさん |
エマ | あなたがそう言うなら…… 12 |
聞いてもらったほうがいい | |
Player | 聞いてもらったほうがいいと思う |
エマ | ……わかった。 あなたを信じるよ 13 |
Player | ステージの上でマイさんから曲を譲ってもらったときの エマさんって、すごく嬉しそうだったでしょ? |
Player | だけど、時間が経つにつれてだんだん不安そうになっていった。 聞いてみたらね、エマさん、プレッシャーを感じてたんだって |
Player | 最初は嬉しいだけだったけど、 自分がこの曲を歌っていいのか、 マイさんたちの想いを引き継げるのか、って不安で |
マイ | エマちゃん、そうなの? だって、ステージの上ではいつだって…… 15 |
エマ | ……うん。 あの曲に詰まってる想いは大きすぎたから…… 16 + |
エマ | でも、わたしが日本にくるきっかけになった曲だし、 絶対諦めたくなかったんだ 17 |
エマ | だからわたし、たくさん特訓したの。 果林ちゃんや愛ちゃんにトレーニング法を聞いたり、 しずくちゃんや栞子ちゃんに身のこなしを教わったり 19 |
マイ | エマちゃん…… 20 + |
マイ | ……決めた。あたしも特訓する。 何もしないでメソメソしてるだけなんて、 エマちゃんに恥ずかしいもん! 21 |
マイ | エマちゃん、特訓に付き合って! 22 |
エマ | うん! もちろんだよ! 23 |