エマ・ヴェルデ/故事/8話 安らぎの声
角色 | 文字 | |
---|---|---|
かすみ | エマ先輩がお礼にいただいたクッキーなのに、 かすみんたちも食べちゃっていいんですか? 1 | |
エマ | うん、彼女も作りすぎちゃったから 同好会のみなさんでどうぞって言ってたし 2 | |
果林 | それにしても、エマってば私たちのいないところで そんな活躍してたなんて、やっぱりこう見えてもお姉ちゃんなのね 3 | |
エマ | もう、こう見えても、って余計だよ、果林ちゃん! 4 | |
しずく | ふふっ。私もその光景を見たかったです。 先輩は近くで見ていたんですよね? 教えてください! 5 | |
PLAYER | ああ、実はね…… | |
エマ | あ、おーい! 7 | |
PLAYER | え、誰? | |
エマ | さっき言ってた後輩ちゃん 8 | |
エマ | 約束通り、お花の水やり代わりちゃんとにやっておいたよ? わたしのお友達も手伝ってくれたの 9 | |
PLAYER | エマさんと一緒に、花壇のお世話のお手伝いを させてもらったんだ。とっても綺麗な花壇だね……って、あれ? | |
エマ | わ、目が真っ赤だよ……どうしたの? 10 | |
エマ | なにか悲しいことでもあったのかな? わたしじゃ頼りにならないかもだけど、よかったら話を聞かせて? 11 | |
エマ | ……そっか……。それは残念だったね。 悲しいよね…… 13 | |
エマ | ああ、ごめんね……わたし、うまく慰めることができなくて……。 でも、泣きたいときは泣いちゃおうよ。我慢することないよ。 わたしがずっとそばにいるからね 14 | |
エマ | ずっと手を握ってるね…… 15 | |
PLAYER | って、その後輩ちゃんが泣き止むまで、 ずっと手を握ってついていてあげてたんだ | |
かすみ | エマ先輩、やさしい〜〜〜! 16 | |
PLAYER | それにね、その子を元気付けるために歌も歌ってあげてたんだよ。 童謡を歌ってもらったのなんて子供の頃以来って言ってた | |
しずく | 童謡かあ……とっても気持ちが落ち着きますよね 17 | |
PLAYER | うん、その子もエマさんの歌に聞き入ってたよ。 リクエストしたりもしててね。 それで、元気が出ましたって笑顔になってた | |
果林 | わかるわ。エマの歌って不思議と落ち着くのよね 18 | |
エマ | も、もう、その話はそのくらいにしようよ〜。 なんだか恥ずかしくなってきちゃったよ…… 19 + | |
恥ずかしくないよ | ||
PLAYER | 恥ずかしくなんかないよ! エマさんがヒーローになったお話なんだから! | |
エマ | ヒーローだなんて……そんな良い話風にしないで〜 普通のことだよ〜! 20 | |
もっと話す | ||
PLAYER | エマさんがどれだけ心強いお姉さんだったか、 もっとみんなに話したい! | |
エマ | や、やめて〜〜! みんなも悲しんでる人がいたら わたしと同じことするでしょ? 21 + | |
PLAYER | 話を聞くくらいは私もするかもしれないけど、 歌を歌って落ち着かせてあげるなんてできないよ | |
エマ | そうかなあ…… 22 | |
かすみ | なんか、エマ先輩だからその子も安心したんじゃないですかね? 23 | |
PLAYER | かすみちゃんの言う通りだよ | |
エマ | わたし、言葉ではうまく言えなかったけど、 ちゃんと安心させてあげられたのかな? 24 | |
しずく | だからこそ、お礼のクッキーを持ってきてくれたんだと思います 25 | |
果林 | しかも、こんなにたくさん 26 | |
エマ | そっかぁ……えへへ、それならよかった! 27 + |