スペシャルスイーツを召し上がれ♡/第3話
外觀
| 角色 | 文字 |
|---|---|
| 大盛況やん。こんなに人がいるなんて想像してなかった。 もしかして有名なイベントなのかな? 1 + | |
| 未来のパティシエが作るスイーツを 食べられるって一部では有名らしいわね 2 | |
| これまでも定期的に開催されているけど、 その都度超満員だそうよ 3 | |
| もっとも、私もそれを知ったのは昨日だけどね。 虹ヶ咲学園のホームページで偶然目にして、 そのあと調べた程度だから、これ以上の情報はないわ 4 | |
| 十分だよ。それ以上は自分の目と舌で確かめたらいいやん? 5 + | |
| そうね、せっかく来たんですもの。 余計な先入観はなしで楽しませてもらいましょう 6 | |
| それにしても他校のホームページなんて、どうして見たん? 7 | |
| 虹ヶ咲学園ってね、規模の大きさもさることながら様々な 取り組みで、ライフデザイン学科みたいな専門学科を始め、 部活動でも華々しい成果を上げている素晴らしい学校なのよ 8 | |
| 在学している生徒の意識も高く、父兄の受けもいい、 当然周囲の反応も悪くはない。 学校としては理想的なモデルケースのひとつよね 9 | |
| 音ノ木坂でもなにか参考に出来ることはないかと思ったのよ 10 | |
| 休みの日まで真面目やね〜。 でも、そこが絵里ちのいいところでもあるんやけど 11 | |
| あれ、誰かしら――せつ菜? もしもし、どうしたの? 13 | |
| 突然すみません。 実は今日、虹ヶ咲でライフデザイン学科による スイーツ発表会が行われているんです 14 | |
| それなら知っているわ 15 | |
| そうなのですか? それなら話は早いです。 そのイベントに私も参加しているので、よろしければ いらっしゃいませんか? とっておきのお菓子をプレゼントします! 16 + | |
| 待って……せつ菜、ライフデザイン学科じゃなかったわよね? 17 | |
| はい、私は普通科ですが、 欠席になった彼方さんの代わりに急遽参加することになったんです 18 + | |
| え? 彼方になにかあったの? 19 + | |
| 妹の遥さんが風邪を引いてしまって、 付き添いで看病をしたいとのことで、 私が代役を申し出たんです! 20 + | |
| なるほど。妹さん心配ね。 だけど、あなたも急に引き受けたりして大丈夫なの? 21 + | |
| はい、レシピも材料も彼方さんが 事前に揃えてくれていますから問題ありません♪ 22 + | |
| 彼方さんには、材料は無駄になってもいい、 むしろ無駄でいいと、なぜか止められましたが、 食べ物を無駄にしていいわけがありませんからね 23 + | |
| え? 彼方に止められたの? 24 + | |
| きっと遥さんのことが心配で慌ててしまっていたんですね。 とにかくそういうことですので、家庭科室でお待ちしています 25 + | |
| あっ、ちょっと―― 26 | |
| せつ菜ちゃん、なんて? 27 | |
| ……嫌な予感がするわ。帰りましょう、希 28 | |
| なんで? 電話から察するに、誘われたんだよね? 29 | |
| そうだけど…… 30 | |
| じゃあいいやん♪ いこいこ! 31 | |
| いや、私は本当にいいから! 33 | |
| 絵里ちごあんな〜い♪ 34 | |
| い、いやーー! 35 |