スペシャルスイーツを召し上がれ♡/第7話
角色 | 文字 |
---|---|
歩夢 | せつ菜ちゃん、そのケーキ……どこから? 1 + |
せつ菜 | え? 用意していた分が足りなくなりそうだったので、 歩夢さんの休憩中に作ったんです。彼方さんのレシピにアレンジを 加えたスペシャルせつ菜ケーキですよ♪ 2 + |
せつ菜 | 大好きな気持ちをいーっぱい詰め込んだ特別製なんです。 すごく上手に表現できたと思うんですけど…… 3 + |
絵里 | 表現……とは…… 4 |
ルビィ | うぅぅ~…… 5 |
果南 | ルビィちゃん、大丈夫? 6 |
ルビィ | あ、あまり大丈夫じゃないです…… 7 |
希 | 顔面蒼白やね…… 8 |
せつ菜 | あ、あの……なにか問題がありましたか? 9 |
歩夢 | あ、せつ菜ちゃん! お客さん並んできちゃってるよ! そっちのスイーツを出してもらえるかな? 10 + |
せつ菜 | え? あ、はい、わかりました 11 + |
歩夢 | みんな、ゴメン…… まさか、せつ菜ちゃんが スイーツを一人だけで作っちゃうとは思ってなくて…… 12 + |
絵里 | ねえ、歩夢、まさか…… 13 |
歩夢 | ええと……せつ菜ちゃんって、 なんというか…… お料理に対しては独創的なセンスを持っていて…… 14 + |
果南 | 独創的? 15 |
歩夢 | その、発想が自由というか…… レシピに囚われない姿勢というか…… 16 + |
絵里 | 確かに、見た目もなんと言うか…… 個性的と言うかアーティスティックだったわね…… 17 |
希 | でも、他のお客さんに出してるケーキは好評みたいやん? だからそこまで苦手ってこともないんじゃない? 18 |
歩夢 | それは、その……。 実は、せつ菜ちゃんには内緒で 私が味だけは手を加えていまして…… 19 + |
希 | そうだったんだ……。お疲れさまだったね、歩夢ちゃん 20 |
果南 | まあ、せつ菜ちゃんスペシャルは あれ一個しかないみたいだし安心しなよ。 ルビィちゃんの尊い犠牲で我々は災難を免れた! 21 |
ルビィ | 尊い犠牲って言わないで! 22 + |
歩夢 | ご、ごめんね、ルビィちゃん。 こっちのはお客さんに出してるやつだからおいしいと思うよ 23 + |
希 | 明らかにさっきのとは別物やね。 いただきます 24 |
絵里 | ええ、とてもおいしそうだわ。 いただきます 25 |
ルビィ | ピ、ピギィっ!! 26 |
果南 | ル、ルビィちゃん!? 27 |
ルビィ | ほっぺた落ちちゃいそうなくらい美味しいです~♪ 29 |
せつ菜 | あ、みんな素敵な笑顔ですね。 張り切って作った甲斐があります 30 |
果南・絵里 | あはは…… 31 |
希 | なーんだ。 さっきの占いは吊るし人のいい方の意味だったみたいだね 32 |
希 | みんなのために尽くそうと思う気持ちが、 良い結果や状況を作り出すこと……。 あれは、歩夢ちゃんのことだったんだね 33 |