三船栞子/戦友と!
< 三船栞子
角色 | 文字 |
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せつ菜 | あ、改めて二人でお話をすると、緊張しますね…… 1 |
栞子 | 緊張? なぜです? 2 |
せつ菜 | いえ、栞子さんとは激しい言い合いをしてしまいましたから…… 3 |
栞子 | あれはちゃんとしたディベートだと思っています。 あなたと持論を戦わせることができたのは、大変有意義でしたよ 4 + |
せつ菜 | え? 5 |
栞子 | あなたと私は正々堂々と戦いました。 私はあなたを戦友だと思っています 6 |
せつ菜 | せ、戦友……? なんだかすごく……すごく素敵な響きです! 7 + |
栞子 | あの……? 8 |
せつ菜 | 私と栞子さんは、たった二人で壮絶な死線をくぐり抜けた戦友…… 10 + |
栞子 | 死線などという物騒なものをくぐり抜けた覚えはありませんが 11 |
せつ菜 | 数多の戦いをくぐり抜け、悲壮な別離も経験し…… 12 |
栞子 | 優木さんはなんの話をしているのです? 13 |
せつ菜 | あっ、ごめんなさい! つい、頭の中に壮大な冒険ストーリーが浮かんでしまいました! 14 + |
栞子 | ……ふふっ、楽しい人ですね。いつもそんな風なんですか? 16 |
せつ菜 | そうなんです。私、アニメや漫画がとても好きで、 いつも自分の中で物語を想像してしまうんです 17 |
せつ菜 | 自分の中の大好きって気持ちを伝えたい! それが抑えられなくて…… 18 + |
栞子 | その「大好きを伝えたい」という気持ちが、 優木さんの原動力なのでしょうね 19 |
栞子 | 私には、そういうものが足りないのかもしれません。 優木さんが羨ましいです 20 + |
せつ菜 | いいえ、栞子さんにもありますよ、熱い想い! 21 |
せつ菜 | 全ての人の幸せを願って、 そのためにはどうしたらいいかって考えて 行動しているじゃありませんか! 22 |
せつ菜 | そうでなければ、学園の未来のために、 臨時の生徒会選挙なんて開けません! 23 + |
せつ菜 | それに毎週末のボランティア活動だってそうですし、 それにそれに…… 24 + |
栞子 | そ、その話は、そのくらいにしませんか、優木さん! 他の話をしましょう。ええと、そうですね……ええと…… 25 |
せつ菜 | どうしたんですか、栞子さん? 顔が真っ赤ですけど…… 26 |
栞子 | えっ!? 真っ赤……? そ、そんなの嘘です! 私は、平常心です! 27 |