三船栞子/故事/4話 私の望むこと
外觀
| 角色 | 文字 | |
|---|---|---|
| 栞子ちゃん、まとめたファイル、ここに置いておくね | ||
| 部活に関する書類はこちらです。 各部ごとにわけておきましたから目を通しておいてください 1 | ||
| はい、ありがとうございます。 助かります 2 | ||
| いいえ、生徒会長の引き継ぎなんですから、 お礼は必要ないですよ。それより、 もっと早くに済ませておくべきでした。すみません…… 3 + | ||
| 私のほうこそすみません。 色々とバタバタして、後回しにしてしまっていました…… 4 | ||
| それにしても、やはりおふたりは優秀です。 こうして一緒に仕事をしているとよくわかります 5 | ||
| どうでしょう。おふたりとも、掛け持ちでいいので、 生徒会の仕事を本格的に手伝ってくれませんか? 6 | ||
| 私にできることなら手伝うよ | ||
| そうですね。生徒会の仕事に同好会の活動、 その上習い事では身がもちませんよ、栞子さん。 できることがあれば、私にも気軽に声をかけてください 7 | ||
| ありがとうございます 8 | ||
| ううん、生徒会の負担が減れば、 そのぶん同好会にも集中しやすいもんね | ||
| 同好会…… 9 | ||
| 栞子さん? 10 | ||
| あの……。あれから、考えてみたのですが、 私、スクールアイドルには、向いていない気がします 12 | ||
| え、どうして!? | ||
| みなさんのように、スクールアイドルをやる信念…… みたいなものが見つからなくて…… 13 | ||
| 信念って、そんな……。 スクールアイドルは、やりたいって思ったらやっていいんだよ! | ||
| ……栞子さんは、どうして、 私達と一緒にやってみようと思ってくれたんですか? 14 | ||
| どうして……? そうですね……、 毎日の厳しい練習で磨き抜いたパフォーマンスで、 たくさんの人の心を動かす姿に惹かれたから……でしょうか 15 + | ||
| スクールアイドル活動をすれば、 私の気持ちも少しは上手く伝えられるようになるかもしれない、 と思ったんです 16 | ||
| 思いを伝えて……その後は? 17 | ||
| その後……。今より少しでも、善い世界に変えたいです。 不幸な人がいない、そんな世界にしたいんです 18 + | ||
| ……なんて、馬鹿げていますよね 19 | ||
| そんな風に言わないで | ||
| そんな風に言わないで。すごいことだよ! | ||
| ですが、途方も無い夢物語です 20 | ||
| 大きな願いだね | ||
| 大きな願いだね | ||
| その上、漠然としています 21 | ||
| ……っ、感動しました! さすが栞子さんです! そういうところが、栞子さんのすごいところです! 22 + | ||
| せつ菜さん? 23 | ||
| 世界を変えたい、って、生半可な気持ちじゃ思えないことです。 でも、栞子さんは本気で思ってる……。 その気持ちを、みんなに伝えるべきですよ! 25 | ||
| せつ菜ちゃんの言う通りだよ。 栞子ちゃんのやりたいこと、こんなにはっきりしてるなら、 それを目指そうよ! | ||
| ……現実的じゃない、とか、無謀、とか、 思いませんか……? 26 | ||
| え、どうして? 友達の夢なんだから、思うわけないよ。 応援するのが当たり前でしょ? | ||
| そうですよ! 栞子さんの夢を話してもらえて、嬉しいです! 27 | ||
| あ、ありがとうございます……! 私、おふたりに話してよかったです! 28 | ||