上原歩夢/故事/20話 素直な気持ちを歌にして
外觀
| 角色 | 文字 | |
|---|---|---|
| お疲れ様。 朝から色んな人と会って、疲れたでしょ? | ||
| ううん。私が連れて行って、ってお願いしたんだもの。全然大丈夫。 それよりも、いつも応援してくれる人たちに会って ドキドキしちゃった 1 + | ||
| あはは。 歩夢ちゃん以上に、ファンのみんなも緊張してたみたいだけど | ||
| お互い緊張してたよね。 でも改めて、色々とお話ができてよかった。みんなと話して 改めて思ったことがあるんだけど、聞いてもらえるかな? 2 + | ||
| それで、歩夢ちゃんはどんなことを思ったのかな? | ||
| あのね。 私も、変わらなくちゃ、って思ったの 4 | ||
| え? どういうこと? | ||
| なんていうか…… もっと、今の自分に自信を持ちたい、って言うか…… 5 | ||
| 今日、いつも応援してくれる人たちと会って、実感したんだ。 みんな、私のことをこんなにも応援してくれてるんだなって ことを…… 6 | ||
| あのね、今までの私って、いつも自信がなかったの。 なんでみんな、こんな私のことを応援してくれてるのかなって 不思議に思ってた 7 | ||
| 歩夢ちゃん…… | ||
| あ、でももちろん、みんなに好きになってもらいたいとは思って たんだよ? だからステージの上では、「歩夢はこんな子です。 私のことを見てください、見守ってください」って気持ちだった 9 + | ||
| けど、そういうことじゃなかったのかなって…… 10 | ||
| うん…… | ||
| 私が私のことをどう思おうと、応援してくれる人は、 私のことを好きって言ってくれるんだもの 11 + | ||
| なんで私のことを好きなの、なんて思っちゃうのはダメ。 そんな風に思うのは、応援してくれるみんなに 失礼なことなんだよね…… 12 | ||
| そうだね。好きで応援している相手が、 自分自身のことを否定してたら悲しいもんね | ||
| うん。普通で、特別じゃない私だけど、 こんなにたくさんの人に好きって言ってもらえるんだもん。 それって本当にすごいことだよ! 13 + | ||
| みんなが応援してくれてる私のことを、私自身も好きになりたい。 私、素敵でしょ?って自信を持って言えるようになりたいって 思ったの 14 | ||
| その気持ち、さっきみんなの前で言えば良かったのに。 きっとみんな、すごく喜んだと思うよ? | ||
| あなたに、一番最初に聞いて欲しかったから…… 15 | ||
| あとね! みんなには、ライブで私の気持ちを伝えたいんだ! 私の気持ち、きっとみんなは気づいてくれるはずだもん! 16 | ||
| じゃあ、そういう歌を作らなきゃ! | ||
| うん! 18 + | ||
| ずっと、どうしたらファンのみんなが喜んでくれるのかなって 考えてたけど、すごく簡単なことだったんだね | ||
| 歩夢ちゃん自身の言葉だよ。 飾らない、そのままの気持ちを歌詞にしてみよう | ||
| 私が歌詞を!? だ、大丈夫かな……そんなことで、いいのかな? 19 | ||
| もちろん! | ||
| もちろんだよ! みんなに伝えたい気持ちがあるでしょ? | ||
| ……そうかも。 今、胸の中にたくさん言葉が溢れてきてる…… 20 + | ||
| 不安? | ||
| 不安? | ||
| だって…… うまく言葉にできるか、わからなくて…… 21 | ||
| 大丈夫。そのために私がいるんだから! | ||
| 私、挑戦してみる! そして、みんなにこの気持ちを伝えるの! 22 | ||