下町巡り珍道中/第1話
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角色 | 文字 |
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愛 | アタシのぬか漬け食べていかぬか、花瓶のデザインに過敏になる、 留守番がんばるっす、す、す…… 1 + |
鞠莉 | ハロ~、愛! 2 |
果南 | 遅くなってごめんね 3 |
愛 | 果南、マリー! 全然大丈夫だよ~、 1人ダジャレしりとりで時間潰してたし♪ てか、そもそも時間ちょうどだから別に遅くないよ 4 |
果南 | ダジャレしりとり? 5 |
愛 | 愛さんの有意義な時間の使い方☆ パッとダジャレを思い付くための練習だよ。 今年のスイカは安いかい、イージーな心じゃいい字は書けない♪ 6 |
鞠莉 | ジャパニーズダジャレ! 面白いわよね~♪ マリーも言えるわよ。 泥棒がこっそり盗んだ金属は? スチール! 道を曲がる時は全部右よ。オーライ! 7 + |
果南 | オーライは分かるけど、最初のはなんでスチールなの? 8 |
鞠莉 | こっそり盗むっていう意味の英語と、鋼を意味する英語は、 どっちも『スチール』なのよ。つづりは違うけど。 同音異義語ってやつね♪ 9 |
愛 | 英語のダジャレか~。 あれって単語も熟語も 色々知ってないと出来ないから結構ムズいよね 10 |
果南 | なるほど……。まぁ、ダジャレ談義はまたそのうちってことで。 それより、今日はよろしくね、愛ちゃん 11 + |
愛 | おっと、そうだった。今日は愛さんが、 2人に古き良き東京の下町をどどーんと案内しちゃうよ! がっつりみっちり楽しもうね♪ 12 + |
愛 | やっぱ下町といえば街並みがいいよね! 商店街の元気な声、気さくな住人達、 初めて来たのに初めての感じがしない不思議な懐かしさ! 15 |
果南 | 人がたくさんいて賑やかだね。 でも、駅や高層ビルがある場所で感じる賑やかさとは ちょっと違う気がする 16 |
果南 | 都会の忙しい空気とは違う、 時間の流れが少しだけ優しくなったような…… 愛ちゃんの言う通り、不思議な感じがするね 17 |
鞠莉 | これが下町マジック……! マリーの中にあるジャパニーズハートが、 ノスタルジーに震えているわ! 18 |
愛 | 気に入ってくれたみたいで良かったよ~! 19 |
愛 | 東京には色んなところに下町って呼ばれる場所があって、 それぞれに有名な建物とか観光スポットとかがあるんだけどさ 20 |
愛 | アタシは、そういう特定の場所や建物だけじゃなくて、 そこに住む人達が創り出す日常風景も大好きなんだ! 21 |
果南 | 愛ちゃんの気持ち、分かる気がするよ。 街の優しい雰囲気が伝わってくる 22 |
鞠莉 | ホントね。マリーもすっかり下町カラーに染まっちゃったわ~♪ 23 + |
愛 | 早っ! まだ来たばっかりなのに 24 |
鞠莉 | そういえば、さっき「色んなところに下町がある」って 言ってたけど、『下町』という言葉は 特定の地名なわけじゃないのね 25 |
愛 | そうだね。昔、低い高さの土地にある町のことを 『下町』って言ったらしいけど、職人や商人が 住むエリアのこともそう呼んでたみたいだよ 26 + |
果南 | 昔から活気と人情味がある土地柄だったんだね。 こういう空気、私の性に合ってるかも。 観光だからって変に構えなくてもいいというか 27 |
愛 | お? お? 果南も気に入った感じ? 住んじゃう? 下町っ子になっちゃう? 28 |
果南 | それとこれとは話が別 29 |
愛 | なんだよツレないな~ 30 |
??? | あ、あの~……すみません 31 |
愛・果南・鞠莉 | ん? え? ホワッツ? 32 + |