中須かすみ/故事/2話 悪魔のコッペパン
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(図書室でトレーニングの方法を調べてたら、 部活のことすっかり忘れてた! 早く行かないと……ん?) | |
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かすみちゃん! | |
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あ、せんぱーい♡ 今から部室ですか? 偶然ですね、かすみんもなんですぅ♪ 一緒に行きましょう♡ 2 | |
ずいぶん大きなバッグを持ってるね | ||
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うん。それにしても……かすみちゃん、 ずいぶん大きなバッグを持ってるね。何が入ってるの? | |
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これですか? にっひひ♪ 部室に着いてからのお楽しみです♪ 3 | |
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そうだね。あ、かすみちゃん、そのバッグ持とうか? 膨れててすごく持ちづらそうだよ | |
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いえいえ、これはかすみんが責任持って運びますっ。 これはかすみんからみなさんへの『愛』ですので♪ 4 | |
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遅れてごめん! | |
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ああ、よかった! ちゃんと来てくれた……! 7 | |
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ほーら、歩夢。愛さんの言った通りだったっしょ。 信じて待ってりゃいいんだって 8 | |
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どうしたの? | |
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歩夢さんが、先輩が遅いから何か事件にでも 巻き込まれたのではと不安になられて 9 | |
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えっ、そうなの? ごめんね、心配させちゃったみたいで…… | |
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くんくん……この匂いは、パン! かすみちゃん、そのバッグの中にパンが入ってるね!? 10 | |
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うわ、どんな嗅覚してるんですか、エマ先輩 11 | |
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パン? ……ああ、言われてみれば、そんな匂いが…… | |
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むむむ、バレてしまってはしょうがない! みなさん、かすみんからの差し入れですよ~☆ 12 | |
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わっ、なにこれ、コッペパン? すごい、コッペパンの山だ…… 13 | |
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なーるほど。あのパンパンのバッグには パンが大量に詰めてあったわけか。 パンだけに、パンパン。ふっ、ふふふっ♪ 14 | |
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これ、市販のパンではありませんね。 もしかして手作りですか? 15 | |
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せつ菜先輩、意外と良い目をしてらっしゃいますね~♪ その通り! このコッペパンは、 かすみんがみなさんへの愛情をたっぷり込めて作りました! 16 | |
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驚いたわ。これだけの数を、本当に自分で作ったの? 17 | |
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そうですよ。 どうぞ遠慮なく食べて食べて食べまくってください♪ 18 | |
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そして大量の炭水化物を贅肉としてお腹に蓄えるのですよ、 にひひひひ…… 19 | |
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もぐもぐもぐ……ん~♡ ボーノ! かすみちゃん、とっても美味しいよ~♡ こんなふわふわのパン、生まれて初めて食べたよ! 20 | |
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この絶妙なやわらかさ……まくらにしたい…… パンの香りに包まれて夢の中へ…… かすみちゃん、今度ぜひまくらサイズのコッペを…… 21 | |
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食べ物をそんなことに使っちゃだめだよ、彼方さん | |
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でも、かすみちゃん、ほんと美味しいよ。 毎日でも食べたいくらい | |
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本当ですか? 先輩のためなら毎日焼きますよ♡ 22 | |
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いいなぁ、わたしも! わたしも食べたい! 23 | |
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あ。アタシにもおねがーい♪ かすみん、マジで才能あるわ。 将来お店やるなら口コミサイトに絶賛コメント書きまくるね! 24 | |
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かすみちゃん、今度パン作り教えてくれない? どうすればこんなに美味しくできるの? 25 | |
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も、もー、みんな一斉にしゃべらないでください! まぁ、褒めてくれるのは大歓迎ですけど…… 26 | |
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……あれ? なんだか普通に感謝されてる。 こんなはずじゃなかったのに~っ! 27 |