二人の奏でる音/第1話
外觀
< 二人の奏でる音
| 角色 | 文字 |
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| 連弾? 確か……二人で一台のピアノを弾くやつよね。 それを真姫と梨子の二人でやることになったの? 1 | |
| ええ。もともと梨子の発表会だったんだけど、 二人で一緒に弾いてみたいって声をかけてくれて 2 + | |
| せっかくの機会だから、 本番前に二人で練習もしっかりしようって話してるのよ 3 | |
| 素敵じゃない! 二人なら息が合った演奏になりそうね。 私も見に行っていい? 4 + | |
| もちろん。 梨子と一緒なら、どんな充実した発表会になるだろう、 って思ってるのよ。……ちゃんと私たちのこと、見にきてよね? 5 + | |
| 真姫と梨子の連弾かあ…… ふふ、真姫の嬉しそうな顔に私まで嬉しくなっちゃう♪ 6 + | |
| それにしても……かすみったら、遅いわね 7 | |
| あまり遅いと一緒にプレゼント買えなくなっちゃうわ 8 | |
| もぐもぐ…… 絵里せんぱーーーーいっ、お待たせしましたぁ 10 | |
| かすみ! どうしたの、そのパン!? 11 | |
| やだなあ、絵里先輩ったら……もぐ。 これが真姫ちゃんへのプレゼントですってば……もぐ 12 | |
| パンの差し入れをするのね、いいかもしれない♪ ……って、もう食べちゃってるじゃない! 13 | |
| こ、これは私の分です! ちゃんと真姫ちゃんの分は用意してありますよ~ 14 | |
| 雑誌にも載ってる大人気のパン屋さんで買ってきたんです! 行列に並ぶこと2時間、 ようやく手に入れた極上のパンなんですよ♪ 15 | |
| そんなに人気なの? さすがかすみ、流行に敏感なのね 16 | |
| えへへ、それにかすみんなら 一度食べたパンを自分でも作れちゃうと思って! 流行に敏感なだけじゃなくて勉強熱心でもあるんです♪ 17 | |
| パンでおなかがいっぱいにならなかったときのために、 駄菓子の詰め合わせも買ってありますから、 安心してくださいね~っ 18 + | |
| だ、駄菓子? それはどうかしら…… 19 + | |
| 梨子先輩へのプレゼントは 善子ちゃんと果林先輩が選ぶんですよね? 20 | |
| かすみんは二人より素敵なプレゼントをあげるんですから! ありきたりなものじゃ勝てないんです! 21 | |
| プレゼントの中身で競う必要はないと思うけれど…… でも、素敵なプレゼントを選びたいのは私も同じ気持ちよ 22 + | |
| 私には見えるんです。 ピアノを弾き終わって、おなかが空いちゃった真姫ちゃんが! 23 | |
| 「ピアノを弾いたらおなかが空いちゃったわ! こんなときにおしゃれなパンが手元にあればいいのに……」 って嘆く真姫ちゃんの姿が! 24 + | |
| そうなの!? 私には全然見えてこないけれど…… 確かに終わった後は少しおなかが空いているかもしれないわね 25 + | |
| かすみの熱意には負けるわ。 きっと真姫もパンの差し入れを喜んでくれるはず 26 + | |
| やったあ♪ これでプレゼント選びはカンペキですねっ 27 + | |
| あ、でも……もしよかったら、 食べ物以外のプレゼントもしたいわ。いいかしら? 28 + | |
| 私ならパンだけでサイコーですけど…… サイコーにサイコーの上乗せをするってことですね!? 29 + | |
| 絵里先輩ってそういうところ意外と抜け目ないですね…… かすみんも見習わなくっちゃ! 30 + | |
| 抜け目ないって……! 別に他意はないのよ。 食べ物以外のプレゼントもあれば華やかになるかなと思って 31 + | |
| そう言われてみると確かに。 その方が真姫ちゃんも喜びそうですね♪ もう一つのプレゼント、探しに行きましょう! 32 + | |
| ありがとう、かすみ♪ 33 | |
| 真姫ちゃんに絶対喜んでもらえるようなプレゼントを 選びますよ~っ 34 + |