優木せつ菜/まだまだ慣れない
< 優木せつ菜
角色 | 文字 |
---|---|
せつ菜 | 課題は全て終了、予習も復習も問題なし。 これで明日の授業の準備は完了! 1 |
せつ菜 | ふふふ♪ これで心置きなく読める! 買ったまま、ずっと忙しくて読めていなかった漫画! ラノベ! 今日は夜まで読書漬けです♪ 2 + |
せつ菜 | ん? 誰かこっちに来る。 お母さんかな……お母さん!? 4 + |
せつ菜 | ま、漫画、隠さなくちゃ! どこに隠そう!? 本棚はもう入らないし、タンスの中には服があるし、 机の中も文房具やアニメグッズでいっぱいだし 6 + |
せつ菜 | あれ? じゃあ、この買った本はどこにしまってたんだっけ…… 思い出した、鞄だ! 部室に置かせてもらってた分を持って帰ってきたんだ 7 + |
せつ菜 | よし! それならもう一度鞄へ……って、入らない! なんで!? ここに入れて持ってきたのに! ああ、こうなったらあそこに隠すしか……! 8 + |
愛 | ヘイ! せっつー、こんちわー! 11 |
せつ菜 | え? 13 |
せつ菜 | あ、あ、愛さん……? なんで……? 14 |
愛 | なんでって、メッセ送ったじゃん。借りた漫画返しに行くって…… お? まだ既読ついてないとな!? 15 |
せつ菜 | メッセージ!? 本当だ、確かに来てます! ごめんなさい、気付きませんでした…… 16 |
愛 | いーよ、いーよ。それより、今何してたの? 布団の中に頭突っ込んでたけど、 もしかして、寝ようとしてた? 17 + |
せつ菜 | いえ、大丈夫です。さっきは、その…… 漫画を隠そうとしていたんです。 てっきりお母さんが来たのかと思ったものですから 18 + |
愛 | 漫画? そういや部室に置いてたやつ、持って帰ってたよね。 でも、隠さなくてもよくない? お母さんはもう知ってるんでしょ? せっつーが漫画好きって 19 + |
せつ菜 | そうなんですけど、やっぱり、ずっと隠してきたことですから、 条件反射というか、いきなりオープンにはなれなくて…… 20 |
せつ菜 | でも! 今はまだ難しいですが、 いつか、家のどこにいても誰の前でも、 堂々と漫画を読めるようになってみせます! 21 |
愛 | うん! ファイトだ、せっつー! 22 + |
せつ菜 | あっ、すみません、せっかく来てくれたのにお構いもせず。 どうぞ、座ってください。 今、飲み物を持って来ますね 23 + |
愛 | ちょい待ち、先に漫画返すわ。 ありがとね~! めっちゃ面白かったよ! 続き気になったから、電子版で買っちゃった♪ 24 + |
せつ菜 | えっ、続き? この漫画は、お貸ししたものが最新刊ですが…… 25 |
愛 | いや、確かにダウンロードしたよ。 一昨日の日付だった気がするなぁ、配信日 26 + |
せつ菜 | お、一昨日!? ちょっと待って、じゃあ紙のほうも…… うわあああもう発売してる! 27 |
せつ菜 | わ、わ、私としたことが……大好きな作品の発売日を 調べ忘れるなんて……課題や予習をしている場合じゃなかった…… 本屋に寄るべきだった…… 28 + |
愛 | せっつーが漫画買い忘れるなんて珍しいね。 ってことは、漫画通のせっつーも知らない世界を、 今の愛さんは知ってるってわけか~♪ フフフ♪ 29 |
せつ菜 | むうう~! 私も読みます! すぐに読みます! 愛さん、来てもらって早々申し訳ありませんが、 本屋さんまで付き合ってください! 30 |